本の話

「殺人者は夢を見るか」って

なんだかP.K.ディックみたいなタイトルだなーと思ってたら、実は先日読んだ 「The Interpretation of Murder」の邦題だったのでした。全然違うのね。 ●原書感想:http://d.hatena.ne.jp/shippopo/20070330/1175267420 殺人者は夢を見るか(上) (講談社文…

今年のフランクフルト・ブックフェア

今日から本格的に始まったフランクフルト・ブックフェア。 毎年テーマとなる国を一つ選んで様々なイベントを催すのですが、今年選ばれたのは「カタルーニャ」。 国ではなくスペインの一地方(一部フランス含む)というのが画期的。 昨年のテーマ国「インド」…

ハリポタの前に

今月末はハリポタ最終巻のドイツ語版が発売されるそうで、今から本屋さんでは 2度目のお祭り騒ぎ(深夜にカウントダウン、とかね)の準備に余念がない様子。 それに先駆けて、という訳ではないのでしょうが、「ローリング女史の次はこの人!」と 期待が高ま…

女性キャスターの失言

●「花形アナ、「ナチス称賛」で契約解除=家族政策めぐる発言に批判噴出−独」(時事通信) http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2007091100105 ●「German TV Presenter Sacked for Praising Hitler's Family Policies」(Spiegal Online、英文) http://www…

ブッカー賞 shortlist発表

ランダムウォーク京都寺町店さんのブログから: http://teramachi.blogzine.jp/randomwalk/2007/09/post_0bb1.html 最終発表の翌日から愛しのダブリンに出かけるので、これで本屋巡りが一層楽しみになってきました! マキューアンは…多分今回は獲らないと素…

バンヴィルさんも来た

先日読んだウィリアム・トレヴァー(『聖母の贈り物』)と同様、ジョン・バンヴィルも最近さっぱり 翻訳が出ないアイルランド作家で、やっぱり日本ではこういうのは売れないのか…orzと思っていたら 遂に出ました!しかも少し前には旧作『バーチウッド』まで…

F・シェッツィング、来た!

先日「The Swarm」の感想を書いたばかりのフランク・シェッツィング(という日本語表記になりました) ですが、参考に挙げたノンフィクションの方が先に翻訳されました。これはちょっと意外: 知られざる宇宙―海の中のタイムトラベル作者: フランクシェッツ…

ブッカー賞 Longlist発表

今年ももうそんな季節ですか…。 ●公式サイトでの発表 http://www.themanbookerprize.com/news/stories/64 ●「Low-key Booker longlist shuns literary stars」(Guardian) http://books.guardian.co.uk/manbooker2007/story/0,,2143557,00.html 日本で名前が…

ハリポタを買いに

…行ってきました。 さすがに一番乗り!を目指して深夜に書店に駆けつけるだけの元気はありませんでした。 6巻を買ったときの状況からして、今日本屋に行けばどこにでも売っている (それこそどーってことないデパートでも売っている)のは分かっていたので…

お洒落にケルアック

今年はジャック・ケルアックの「On the Road(路上/オン・ザ・ロード)」が発表されて丁度50年。 これを記念してイタリアのブランド・HOGANからケルアック&ビート・ジェネレーションをモチーフとした 今月より商品が発売されるとか: ●英文記事(Fas…

ブコウスキー映画

久しく入手困難だった小説「勝手に生きろ!」が河出文庫にて復刊↓。有難や: 勝手に生きろ! (河出文庫)作者: チャールズブコウスキー,Charles Bukowski,都甲幸治出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2007/07/01メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 56回この…

「セカチュー」ドイツ語版

…なんてのが出てました: Das Gewicht des Gluecks.作者: Kyoichi Katayama出版社/メーカー: Goldmann Wilhelm GmbH発売日: 2007/07メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (1件) を見る さすがに「セカチュー」をそのまま直訳すると某方面からクレー…

買ってしまった本の翻訳大胆予想

先週は街を挙げての古本市でした。 冷やかしのつもりで覗いたところが、英語の傷アリ本(表紙とか;中身は問題なし)の大バーゲンに遭遇。 ユーロ高でペーパーバック1冊買うのも躊躇する昨今、思わず頭に血が昇って棚漁りしてしまいました…。 ここに懺悔と言…

サラ・ウォーターズ新刊

日本語版、出たんですね。 邦題と表紙がちょっと昔の映画みたいで良い! 夜愁〈上〉 (創元推理文庫)作者: サラウォーターズ,Sarah Waters,中村有希出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2007/05メディア: 文庫 クリック: 30回この商品を含むブログ (32件) を…

文学全集あれこれ

ついに河出書房新社より池澤夏樹氏個人編集で出版される世界文学全集の内容が公表されて、 今から落ち着かない日々を送っております。 「文学全集」という響きから想像される全方位型x教養主義的作品集とはかなり離れた、 むしろ「池澤夏樹コレクション」と…

 本日の日めくり

10日付の「Literatur 2007」より; ●ベーラ・アフマドゥーリナ(Bella Akhatovna Akhmadulina) 1937- ロシアの詩人。 参考:Wikipedia(英)"Bella Akhmadulina" 外国語の現代詩、というのは紹介するのが難しいだろうと容易に想像できるだけに 単独での翻訳…

 本日の日めくり

●マリアンネ・フレデリクセン(Marianne Fredriksson) 1927-2007 スウェーデンの作家 先日亡くなられたばかり。ドイツではとても人気があります。 紹介文を読む限りではスウェーデンの歴史を取り入れた骨太の文学作品を 多数書いているようで読み応えありそう…

 本日の日めくり

「Literatur 2007」より: ●セシル・ボトカー(Cecil Bodker) 1927- デンマークの童話・児童文学作家 「デンマークのリンドグレーン」という形で紹介されてました。 日本でも評論社より「シーラスシリーズ」という少年の成長物語が10冊以上出ています。

 ライプチヒ書籍見本市(Leipziger Buchmesse)

3月22日から25日まで開催。 フランクフルトに次ぐ大規模なブックフェアということで各種メディアは新刊紹介も 含めて様々な形で報道しています。英国よりジュリアン・バーンズ先生も来独! ミーハーな私はここぞとばかりに気になる新刊チェックに励むの…

 本日の日めくり

「Literatur 2007」より:●エリック=エマニュエル・シュミット(Eric-Emmanuel Schmitt) 1960- フランスの劇作家 参考(日)Wikipedia「エリック=エマニュエル・シュミット」 演劇畑の作家さんってのは文学系の私にはなかなか情報が伝わってこないですね。 …

 本日の日めくり

「Literatur 2007」より: ●エリック・オルセナ(Erik Orsenna) 1947- フランスの文筆家。*明日が誕生日参考:(日)http://www.h6.dion.ne.jp/~omeisha/wadai.htm#voyage_pays(欧明社「話題の人・話題の本」) (英)http://www.lettre-ulysses-award.org/…

 日めくり文学カレンダー

Literatur 2007作者: Brigitte Beier,Sandra Degenhardt,Barbara Falk,Rolf Fischer出版社/メーカー: Harenberg Kalender発売日: 2006/07メディア: カレンダーこの商品を含むブログ (5件) を見る 今年になってから使っているカレンダー。毎日一人の作家を紹…

英国人の愛読書100冊

●「Books you can't live without;top 100 (Guardian Unlimited Books)」 Guardianの解説によると2000人によるオンライン投票の結果らしい。 なんだかとっても分かりやすいね? 参考までにドイツ人の愛読書100冊(2004年TV局ZDF調べ)、並びに同…

「Vanity Fair」ドイツ語版

米国コンデ・ナスト社が発行しているゴシップ誌「Vanity Fair」のドイツ語版が先日創刊、 現在1ユーロのお試し価格なのでミーハーな私はちまちまと楽しんでいます。 (創刊号は買い損ねたので)2号,3号でチェックした記事はといえば ●KHGことカール=…

この本にもドイツ語版が

書店で見かけた時すぐには作者名が漢字で思い浮かばなくて、 「え、これ誰?」 と思ってしまいました(題名で分かった): Die seltsamen Methoden des Dr. Irabu作者: Hideo Okuda,Matthias Pfeifer出版社/メーカー: Btb Taschenbuch発売日: 2007/02メディ…

「ひつじ探偵団」

以前ドイツの新刊でチェックしていた似非英国小説「Glennkill」、 英訳で読もうかと思ってたら日本語版が出ました。こういうのは翻訳も速いんだ: ひつじ探偵団作者: レオニースヴァン,Leonie Swann,小津薫出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2007/01メディア…

 雑誌「DeLi」リニューアル

傍から見ててもフラフラ危うい発行形態だったドイツ文学の紹介誌「DeLi」が、 出版社を変えて再出発。価格を抑えて年3回発行を目指すとのこと: DeLi 7号出版社/メーカー: 論創社発売日: 2007/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る ち…

 一時帰国中に買った雑誌、など

小説の類は読了後に感想を書くので、ここではそれ以外のものを: SIGHT (サイト) 2007年 01月号 [雑誌]出版社/メーカー: ロッキング・オン発売日: 2006/11/30メディア: 雑誌 クリック: 1回この商品を含むブログ (11件) を見る 楽しみにしていた書評「日本一…

こんなん出ましたけど(古い)

2002年の雑誌「文学界」の翻訳文学特集で、近刊として紹介されつつ全然出る気配がなかったのでてっきりお蔵入りか、と思っていたら今ごろ出ました。びっくり: イングランド・イングランド (海外文学セレクション)作者: ジュリアン・バーンズ,古草秀子出版社…

2006年仏ゴンクール賞発表

お隣の国の賞ではありますが: ●「米国人に仏ゴンクール賞 J・リテル氏」(U.S.FrontLine) http://www.usfl.com/Daily/News/06/11/1106_011.asp?id=51262 他のソースによると著者のリテル氏はユダヤ系の方だとか。 Les Bienveillantes作者: Jonathan Littell…