本の話

Man Booker Prize 2008 Shortlist

昨日発表のブッカー賞 shortlist。大御所サルマン・ラシュディは今回は外れてしまいました: 候補作: Aravind Adiga "The White Tiger" Sebastian Barry "The Secret Scripture" Amitav Ghosh "Sea of Poppies" Linda Grant "The Clothes on Their Backs" P…

「われらが歌う時」(リチャード・パワーズ)

このタイミングは、やっぱりオバマ人気にあやかったのか?と訝りつつも、ここは素直にキター!と喜ぶ: われらが歌う時 上作者: リチャード・パワーズ,高吉一郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2008/07/30メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 32回この商品…

Man Booker Prize 2008 Longlist

今年ももうそんな季節か…のブッカー賞 Longlist発表。最近いろんな意味で洋書から離れているので これを機に建て直しを図りたいもんです。 ●「2008年ブッカー賞候補作発表、ラシュディ氏の作品も」(AFPBB NEWS) ●公式サイトより(英語) ●Guardian紙の記事(…

NHK「ETV特集:東と西のはざまで書く−オルハン・パムク思索の旅」

●詳細:http://www.nhk.or.jp/etv21c/update/2008/0713.html さすがにNHKだけあってスタイリッシュなプロモーション映像。対象がアイドルだったら確実に保存版。 内容自体はファンならさほど目新しい情報はないけれど、やはり大江健三郎氏と一緒だと話が…

雑誌「英語青年」8月号(特集:スティーヴン・ミルハウザー)

「英語青年」は以前定期購読していたこともあって、今も特集によっては立ち読みしたり図書館で借りたり (たまには買ってやれよ…)しているのですが、今回の特集には正直ビックリ: 英語青年 2008年 08月号 [雑誌]出版社/メーカー: 研究社発売日: 2008/07/09…

シンポジウム「世界の文学とラテンアメリカ」(於:東大)

当日朝にmixiをチェック中に気づいて、慌てて参加決定: 「現代文芸論研究室主催 世界の文学とラテンアメリカ」 日時:2008年6月29日(日)・15時〜17時30分 場所:東京大学法文2号館2階 1番大教室(本郷キャンパス) パネリスト:野谷 文昭(ラテンアメリカ文学…

フランク・シェッツィングTV映画

ドイツのTV局RTLで先日「グルメ警部キュッパー(Mordshunger)」と「Die Dunkle Seite」の TV映画が製作・放映されたそうな: ●RTLサイト情報:http://www.rtl.de/tv/tv_962559.php 俳優より著者の方が目立っているのは、まーしょうがないですかね。…

「児玉清のドイツおもしろ本さがし」

私は未見なのですが、NHKの語学番組「テレビでドイツ語」内で毎月1冊ドイツ語の本を 紹介しているそうです。ちなみにこれまでのラインアップは: <4月:「Tannöd」>凍える森 (集英社文庫)作者: アンドレア・M.シェンケル,Andrea M. Schenkel,平野卿子…

地アタマから地頭へ

図書館で佐藤優『インテリジェンス人間論』を借りてきました。既読本と重複する部分も多いですが、 章毎に独立しているので、忙しい人にはこういう体裁の方が読みやすいかもしれません: インテリジェンス人間論作者: 佐藤優出版社/メーカー: 新潮社発売日: …

ヒトラーの「わが闘争」

竹下節子さんの公式サイトより: ●「イスラエル建国60周年」(2008.05.09付「考えるタネ」) http://ha2.seikyou.ne.jp/home/bamboolavo/tane1.htm 「わが闘争」が現在流通禁止なのも知りませんでしたし、過去の経緯、現在の状況も初耳でした(恥)。 うー…

「深海のYrr」(フランク・シェッツィング)

ドイツで大ベストセラーとなった海洋ミステリ風エコ・サイエンス・フィクションの「Der Schwarm」、 遂に日本語版発売!…なのですが、この邦題いまいちそそられない…: 深海のYrr 〈上〉 (ハヤカワ文庫 NV シ 25-1)作者: フランク・シェッツィング,北川和代…

雑誌「Monkey Business」2008 Spring Vol.1 野球号

創刊号なんで買ってみました:モンキー ビジネス2008 Spring vol.1 野球号作者: 柴田元幸出版社/メーカー: ヴィレッジブックス発売日: 2008/04/18メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 78回この商品を含むブログ (86件) を見る 「野球号」っていうのは…

村上春樹

週刊誌「Spiegel」のベストセラーリストをチェックしていたらSachbuch(実用書)に村上春樹の 「走ることについて語るときに僕の語ること」のドイツ語版がランクインしていた。 小説だけじゃなくて、こういうエッセイというか作家論まで訳される(しかも速い…

飛び出すABC

うっとり…。 ●参考「Pop Goes the Alphabet」(NY Times "Paper Cuts") http://papercuts.blogs.nytimes.com/2008/04/01/pop-goes-the-alphabet/

文学リストぞくぞく

先日の「Pulp Literature」リストに触発されて、いろんなリストが出てまいりました! ●「新入生が選ぶ世界現代文学リスト」(世界の果てのクロエの祈り) http://d.hatena.ne.jp/natume_yo/20080327 このリストだと私の読了率は3分の1か…うーん、それでも…

「世界で最もヘンな書名」

●「脚、ピグミー、チーズ?「世界で最もヘンな書名」受賞作決定(AFPBBニュース) http://www.afpbb.com/article/life-culture/culture-arts/2372289/2792916 そんなにヘンですかね?「そうじ力」シリーズの書名とかの方がよっぽど変だと思うけど。

「Seven Deadly Words of Book Reviewing」(The New York Times' blog)

もはや書評ぐらいでしか使われない言い回しの7単語、って感じでしょうか: http://papercuts.blogs.nytimes.com/2008/03/25/seven-deadly-words-of-book-reviewing/ 読者からのコメントもあわせて読むと一層面白い。 確かにペーパーバックを買うと、裏表紙…

「新入生のための海外現代文学リスト」

「Pulp Literature」ブログより:http://www.pulp-literature.com/200803c.html#25_t1 思わず新入生のフリして読書しようかと思っちゃいました(いや別にフリはしなくても…)。 数えてみたら100冊のうち約4分の1は読了している勘定。あと4分の3、生き…

「喪失の響き」(キラン・デサイ)

新潮クレストで出るのかと思ったら違うんだ: 喪失の響き (ハヤカワepiブック・プラネット)作者: キラン・デサイ,谷崎由依出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2008/03/26メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 30回この商品を含むブログ (8件)…

注目のドイツ語圏作家たち

秋のフランクフルトに次いで注目されるライプチヒでのブックフェアが現在開催中。 この見本市に伴い毎年発表されるPreis der Leipziger Buchmesse(ライプチヒ書籍見本市賞)には 地元っ子のClemens Meyer氏が選ばれたとのこと。まだ若いけど大分注目されて…

TV「知るを楽しむ:この人この世界−悲劇のロシア」(NHK教育)

先日書店でたまたまテキストを見つけて知った番組。今朝の再放送が3回目、と出遅れてしまった…: この人この世界 2008年2ー3月 (NHK知るを楽しむ/月)作者: 亀山郁夫,日本放送協会,日本放送出版協会出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2008/01メディア: ムック…

「作家James Hopkinが選ぶポーランド文学トップ10」

…というのがGuardian のWebサイトに掲載されてました: ●「James Hopkin's top 10 Polish books」 http://books.guardian.co.uk/top10s/top10/0,,2257181,00.html 正直この作家のことは全然知らないし、このトップ10がどのくらい評価できるかも分からない…

「英語で書くインド人作家が急増」(AFPBB News)

●「英語で書くインド人作家が急増、地域語文学の危機(2008年02月07日)」 http://www.afpbb.com/article/life-culture/culture-arts/2347480/2608642 まあ、現実的にはそうなるよなあ。英語と非英語では出版後の流通(実際の本も情報も)量が全然違うもの。 …

「イヴ・グリーン」(スーザン・フレッチャー)

新人だし原書が出てから随分時間も経っているので、日本語版が出ると思ってなくて ちょっとビックリしました: イヴ・グリーン作者: スーザンフレッチャー,Susan Fletcher,吉田菜津子出版社/メーカー: バベルプレス発売日: 2008/01メディア: 単行本 クリック…

「本とフランス人たち」

フランス外務省PR誌「ラベル・フランス」最新号特集より: ●「本とフランス人たち(PDF 8.9Mo)」 お役所の宣伝なんで悪いことは書いてませんが、それでも知らない国のことを知るのは面白い。

「サイエンス・カフェ:人文学版<外国文学研究者はいま何を考えているのか – 文学の拡散状況の中で>」

青山ブックセンターにて1月20日(日)開催(詳細)。 ●出演:野崎歓、小野正嗣、田尻芳樹、山田広昭 4時過ぎまで長引いたこの催し、全体を再現するのは私の力では不可能なので 自分の関心を引いた部分のみまとめてみました: 「事前に質問事項をメールで…

柴田元幸+栩木伸明トークイベント「読む、訳す、うたう」(於:青山ブックセンター)

東京での洋書販売状況をチェックしている時にたまたま見つけたイベント。 超有名人の柴田氏はもちろん、個人的にはアイルランド文学の研究者である栩木氏の話が聞きたくて 即効で参加決定。一人では心細かったけど、にじむさんも行かれると知って勇気?が湧…

映画「Atonement」の邦題は

「つぐない」になりそうな感じ。 ●映画感想:http://d.hatena.ne.jp/shippopo/20071023 「贖罪」「贖い」は読めない人も居るかと思ったけど、「償い」も平仮名に開くのか。 まあこれはこれで映画っぽいし(「さすらい」「とまどい」「まぼろし」etc...)、下…

「Podge & Rodge: a Scare at Bedtime」

先月のダブリン旅行中、この邪悪な面構え↓が大変気に入ってDVD購入。 予備知識は全く無かったのだけど、アイルランドのTV局・RTEのオリジナル・キャラであることは なんとなく分かったので、まあ外しても旅の思い出にはなるかなと。 いやいやところ…

ブッカー賞が決まって

大方の予想を覆してアイルランドの女性作家・Anne Enrightの「The Gathering」に決定した今年のブッカー賞。 翌日からダブリンに行くことにしていたので、こりゃ当地では「おめでとう!フェア」でもやってるかと ワクワクしながら現地入りしてみた私ですが… …