2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「マイケル・K」(J・M・クッツェー)

マイケル・K (ちくま文庫)作者: J.M.クッツェー,J.M. Coetzee,くぼたのぞみ出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2006/08メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 17回この商品を含むブログ (27件) を見る 「Elizabeth Costello」「夷狄を待ちながら (集英社文庫)」…

「銀河ヒッチハイク・ガイド」シリーズ全5作(ダグラス・アダムス)

「いいから、ぼくの言うことをみんな信じてくれ。そうすればなにもかもすごく簡単になるから」 「えーと、それはちょっと信じられないな」 (「宇宙クリケット大戦争」p.27より) 最初の2作は映画のDVD観賞に合わせて読んでいたのですが、残りはまとめて…

「Requiem」(2005)

DVDにて観賞(独語音声・独語字幕)。 今年のベルリン映画祭に出品され、主演女優の Sandra Hüllerが銀熊賞を受賞した話題作。 ●公式サイト:http://www.requiem-der-film.de/ 奇しくも同時期に同じ題材を扱った米映画「エミリー・ローズ」が公開されたこ…

「Sommer vorm Balkon」(2005)

レンタルDVDにて観賞(独語音声・英語字幕)。 公式サイト:http://www.sommervormbalkon.de バツイチ・ママかつ失業中でつい酒に逃げるカトリンと、ルックスはそこそこイケてるのに変な男ばかりつかまえてしまうニケ。同じアパートに住むそんな二人のさ…

「Die Wolke(みえない雲)」(2005)

レンタルDVDにて観賞。 今年のドイツ映画祭でプレミア上映されたときの邦題は「黒い雲」でしたが、配給会社のサイトを見る限り、今冬の一般公開時には「みえない雲」となっている模様。 ●日本公式サイト:http://www.cqn.co.jp/movies/index.html#mienaik…

「buecher」誌のドイツ文学特集

当ブログでしょっちゅうネタにしている新刊情報誌「bücher」ですが、最新号では68頁の特別付録で<ドイツ文学>特集を組んできました。これにはちょっとビックリ。 以前書いたようにドイツの一般書店はドイツ語文学/翻訳文学と明確に棚を分けているところが…

Silberfischchen

直訳すると「銀色の小さなお魚ちゃん」なんて可愛い名前だけど、その実体はセイヨウシミ。シミは「紙魚」と書いた方が分かりやすい? 日本のシミは古本に付くけど、こっちのシミは水回りに出没します。大きいものは1cm以上。最初見た時はギョッとしたけど、…

「灰色の魂」(フィリップ・クローデル)

2003年にフランスでベストセラーとなった作品。ドイツでもそこそこ話題になったので、日本語訳を読んでみました: 灰色の魂作者: フィリップ・クローデル,高橋啓出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2004/10/22メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 7回この…

「きたれ、甘き死よ」(ヴォルフ・ハース)

最近出た新作のプロモーションで著者がTVに出ていたのですが、なかなか面白そうな人だったのでサクッと調べてみたら唯一の翻訳がこれ。というわけで取寄せて読んでみました: きたれ、甘き死よ (現代ウィーン・ミステリー・シリーズ)作者: ヴォルフハース,…

Katzenstrom

直訳すると「猫電気」。 冬の乾燥した時期に猫をなでるとパチパチっとくる、いわゆる「静電気」の俗称だと思うのですが、昨日TVでちらっと話していたのを横目で見ていただけなので、ちょっと自信ない…どなたか詳しい方がいらしたら教えて下さい。

2006年ノーベル文学賞受賞者発表

●「ノーベル文学賞にトルコの作家オルハン・パムク氏」(NIKKEI NET) http://www.nikkei.co.jp/news/main/20061012AT2R1200G12102006.html よっしゃっ! そうそう、旬のうちにあげちゃった方が良いんですよ賞なんて。 ●「わたしの名は「紅」」感想:http://d.…

「ウィーンの冬」(春江一也)

日本人向け図書室にて借出し。 「プラハの春」「ベルリンの秋」に続く <中欧三部作>完結編!とか言われたら、そりゃ読むよねえ。 ウィーンの冬作者: 春江一也出版社/メーカー: 集英社インターナショナル発売日: 2005/11/25メディア: 単行本 クリック: 1回…

2006年ブッカー賞受賞作発表

昨夜発表だったので、既に知っている人も多いと思いますが: http://www.themanbookerprize.com/pressoffice/release.php?r=28#titletop The Inheritance of Loss作者: Kiran Desai出版社/メーカー: Hamish Hamilton Ltd発売日: 2006/08/31メディア: ハード…

「猫とともに去りぬ」(ジャンニ・ロダーリ)

だってタイトルが可愛すぎて…。 猫とともに去りぬ (光文社古典新訳文庫)作者: ジャンニロダーリ,関口英子出版社/メーカー: 光文社発売日: 2006/09/07メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 26回この商品を含むブログ (58件) を見る タイトルに負けず劣らず中身…

「いつか王子駅で」(堀江敏幸)

まずは題名が良い。カバーも良い。中身はもっと良い。 いつか王子駅で (新潮文庫)作者: 堀江敏幸出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/08/29メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 40回この商品を含むブログ (164件) を見る 読んでいて久々に「ああ今私は日本語…

小川洋子作品のドイツ語版

こちらは無料配布のタウン誌に紹介されていたもの。以前ハードカバーで出されていたもののペーパーバック化: Hotel Iris.作者: Yoko Ogawa出版社/メーカー: DTV Deutscher Taschenbuch発売日: 2006/06メディア: ペーパーバック クリック: 3回この商品を含む…

この作品もドイツ語版が

日本人作家のドイツ語版の話が出たので、ついでに。 もはや春樹・ばななの翻訳がいくら出ても驚きはしない今日このごろですが、先日買ったばかりの新刊情報誌「bücher」をパラパラとめくっていたら、この方のこの作品の紹介が: Warten auf die Sonne作者: H…

雑誌「Brigitte」の読書特集

ドイツの「Brigitte」(対象は20代−30代前半というところ?)は、この手の雑誌としてはかなり積極的に読書を推賞している女性誌。 独自にセレクトした現代文学選集や朗読CDシリーズなんかも出して頑張ってます。 ●公式サイト:http://www.brigitte.de/…

「Arthur & George」(ジュリアン・バーンズ)

2005年ブッカー賞最終候補作。ギルバート&ジョージとは関係ありません(古い?)。 Arthur & George作者: Julian Barnes出版社/メーカー: Vintage発売日: 2006/09/07メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (2件) を見る うーん、いや普通に面白いん…

2006年 Deutscher Buchpreis 決定

今年の Deutscher Buchpreis は Katharina Hackerの "Die Habenichtse"に決定しました(2日発表)。 Die Habenichtse作者: Katharina Hacker出版社/メーカー: Suhrkamp Verlag Kg発売日: 2006/03メディア: ハードカバーこの商品を含むブログ (2件) を見る ●…