雑誌「Brigitte」の読書特集
ドイツの「Brigitte」(対象は20代−30代前半というところ?)は、この手の雑誌としてはかなり積極的に読書を推賞している女性誌。
独自にセレクトした現代文学選集や朗読CDシリーズなんかも出して頑張ってます。
●公式サイト:http://www.brigitte.de/
村上春樹や吉本ばななも選んでいるあたり、流行に敏感で、知的で、かつオシャレな読書を目指しているのかな?という気がします。
最新号では52頁の綴じ込み別冊で約80冊の新刊を紹介、というわけでイソイソと買い込んでみました。
おおお、ここにも金原ひとみの特集(4頁)が!
考えてみれば「現代女性の孤独と暴走」という内容は、こういう女性誌の読者に一番向いているのかも。記事自体も彼女の生い立ちから創作姿勢、さらにはセンセーショナルな取上げ方ばかりするマスコミへの批判も匂わせて、なかなか好感の持てる内容。
金原嬢のあまりに細っこい腕を見て「この娘、もっとなんか食べさせなきゃ!」と心配してる記者が何だか楽しい♪
以前読んだ「bücher」の紹介記事より断然こっちの方が良かったです。
●参考:http://d.hatena.ne.jp/shippopo/20060811
もう一人の4頁特集は一転してリチャード・パワーズ!おおお!
「金原ひとみからR・パワーズまで」って、なんか最強のキャッチフレーズになりそうですな。
こちらも新作「Das Echo der Erinnerung(原題:The Echo Maker)」の紹介を中心にインタヴューなど。パワーズさんは2M近い長身だそうですが、その身体を縮こめてちんまり座っているような、とても控えめな方みたいです。うう、好みだわ(?)。
ところでパワーズさん、新作なんていつの間に?と思って調べてみたらアメリカ本国でもつい最近出たばかり。あのやたら情報量が多くて混みいったパワーズの小説の翻訳をほぼ同時刊行で出すなんて、ドイツ偉い!偉すぎます!
- 作者: Richard Powers
- 出版社/メーカー: Farrar Straus & Giroux
- 発売日: 2006/10/03
- メディア: ハードカバー
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この他にも色々な新刊が紹介されているので、ぼちぼちチェックしていこうと思ってます。原本が英語なら英語で読めるんだけど。ああーやっぱりドイツ語もっと頑張らねば…(と、いつもここに戻る)。