「銀河ヒッチハイク・ガイド」シリーズ全5作(ダグラス・アダムス)

「いいから、ぼくの言うことをみんな信じてくれ。そうすればなにもかもすごく簡単になるから」
「えーと、それはちょっと信じられないな」
(「宇宙クリケット大戦争」p.27より)


最初の2作は映画のDVD観賞に合わせて読んでいたのですが、残りはまとめて一気に読もうと思ってまして。で、ようやく読了しました:


宇宙クリケット大戦争 (河出文庫)

宇宙クリケット大戦争 (河出文庫)


さようなら、いままで魚をありがとう (河出文庫)

さようなら、いままで魚をありがとう (河出文庫)


ほとんど無害 (河出文庫)

ほとんど無害 (河出文庫)


(前2作感想:http://d.hatena.ne.jp/shippopo/20060123



正直言って4、5作目にはあんまり期待していませんでした。「全五巻の三部作」なんてふざけた触れ込みだったし、大抵シリーズ化すると後ろの方になればなるほど惰性で話が進んでいったりするものなので。


だけどこれが案外良かった。確かに最初の3作に比べるとかなりテイストが変わっていて、初期の熱烈なファンで怒る人がいるのも理解できなくはないけれど、私みたいな新参者には、まったりとした雰囲気がかえって読みやすい。


最終巻の解説での大森望氏の言葉、
「三部作の若々しい熱狂に対して(略)円熟のクールダウン編」
というのは言いえて妙。4作目なんかちょいエロ(?)入ってるし!ビックリしちゃいました。
また最初から読み直そうかなあ。