注目のドイツ語圏作家たち
秋のフランクフルトに次いで注目されるライプチヒでのブックフェアが現在開催中。
この見本市に伴い毎年発表されるPreis der Leipziger Buchmesse(ライプチヒ書籍見本市賞)には
地元っ子のClemens Meyer氏が選ばれたとのこと。まだ若いけど大分注目されてるみたいです:
この少し前に発表されたAdelbert-von-Chamisso-Preis(アーデルベルト・フォン・シャミッソー賞)の一人には、
セルビア出身のSaša Stanišić君が選ばれました。
彼に注目していたのは、実は笑顔がとってもキュートな若者だったからなのです…ああ、なんかすっかりおばちゃんモード。
ちなみにこのアーデルベルト・フォン・シャミッソー賞というのは非ドイツ語圏出身でありながらドイツ語で著作を発表してる作家を
対象に贈られる賞とのこと。1996年には多和田葉子さんも受賞してます。
●「Adelbert-von-Chamisso-Preis」(独wikipedia)
How the Soldier Repairs the Gramophone
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英語版も出る↑そうで、やっと読める!と今からワクワクしてますが、実はこの表紙に使われた写真に意外なエピソードが。
ドイツ語版もこの写真を使っていたわけですが、ここに写ってる紳士が実はアメリカの有名な作家の無名時代のものだった事が判明。
その作家のファンに「何で彼を表紙に使ったんですか?」と質問されるまで、関係者は気づいてなかったそうです。
詳細はNew York Timesのブログでどうぞ。
やはり2000年にアーデルベルト・フォン・シャミッソー賞を受賞したブルガリア出身のIlija Trojanowのドイツでのヒット作も
英訳が出るようで、こちらも楽しみ!しかしスラブ語圏出身の作家の場合、アルファベット表記でもドイツ語と英語ではスペルが
変わってしまうので、検索の際に混乱されてしまう!という話が The Literary Saloonのブログに紹介されてました。
そう、ドイツに居たころ読めない言語でも作家名だけは一緒だから!とネット検索でよく情報収集していたのですが、このとき
この「スペルの違い」でロシアの作家とかは上手く情報が引き出せなくて困ったのを思い出しました。
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なるほど、↑では Ilya Troyanov ですね。ああ、ややこしい。