地アタマから地頭へ


図書館で佐藤優『インテリジェンス人間論』を借りてきました。既読本と重複する部分も多いですが、
章毎に独立しているので、忙しい人にはこういう体裁の方が読みやすいかもしれません:


インテリジェンス人間論

インテリジェンス人間論


興味のある部分をパラパラ読んでいると、2005年初出の文章の中で佐藤氏が「地アタマ」とは私の造語、
と明言している箇所(p.167)がありました。そういえば『国家の罠』(2005)から使っていたような気がする。
「地アタマが良い」というのはschool-wiseではなくstreet-wise、というのが私なりの解釈。


しかし最近「地頭力」と表現されているものは、根っことしては同じなのだろうけれど主にビジネスで
活用される能力として使われることが多いようです。まあ言い出したのが東洋経済ですから:


地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」

地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」


Think! WINTER 2008 no.24 週刊 東洋経済 2008年 3/8号 [雑誌] このすごい思考術を盗もう!―最強の「地頭力」をつくるオモシロ講義



「地アタマ」から「地頭(力)」へ、この変遷過程にはすごく興味をそそられるので、この辺
詳しい解析がすでに存在するのなら是非どなたか教えてください。
佐藤氏ももっとアピールして今年の流行語大賞を狙ってほしいもんです(無理)。



<参考>
●「話題のキーワード!地頭力とはなんのこと?(AllAboutJapan)」
http://allabout.co.jp/career/consultingfirm/closeup/CU20080320A/


●「ビジネスで成功する能力を産み出す「地頭力」がちょっとしたブーム(J-Castニュース)」
http://www.j-cast.com/2008/03/06017543.html


ついで:
●「子どもの地頭力はこう育てる(AllAboutJapan)」
http://allabout.co.jp/children/ojuken/closeup/CU20080409A/index.htm?FM=ranks

子どもも大変だ…。