最近読んだ本から
実は津島佑子作品って読むの初めてかも:
きっかけはミーハーながら「ゴールデンカムイ」(アイヌつながり):
3分で振り返り!TVアニメ「ゴールデンカムイ」第一期スペシャル映像ッ!!
(杉元の「アシリパさん」呼びがいいよね)
と、少し前に読んでいた『混血列島論』。確かこの本の中で紹介されていて興味を持ったはず:
池澤夏樹ファンとしては『静かな大地』も外せない:
アイヌと日本人の混血として生まれた少女チカップ(チカ)が、隠れキリシタンの少年と共に安住の地を求めて東北から長崎へ、さらにマカオまで流浪する…って、あまりにも私好みの設定で、ドキドキしながら読んじゃいました。
アイヌへの差別、隠れキリシタンへの迫害、どちらも悲惨な歴史なのですが、物語の中では直接的描写ではなく、あくまで伝聞や推測として語られるので、意外に淡々と話が進んでいく印象。まああまりリアルにやると、つらすぎて読めなくなるからね…。
ずっとチカップが口ずさんでいるアイヌの唄が、物語に一定のリズムを与えている。実際にアイヌの言語の響きを知っていたら、もっとイメージがふくらんだだろうと思うと、ちょっと勉強してみたくなる。
冒頭で登場し、『混血列島論』でも言及されていた「ゲンダーヌさん」の話も、そのうち読んでみるつもり: