先月読んだ本から

先月は一層と忙しかった…今月はもう少し余裕があると良いな:


毒殺師フランチェスカ (集英社文庫)

毒殺師フランチェスカ (集英社文庫)

『毒殺師フランチェスカ』:ボルジア家に仕える毒殺師は、実は父親の仕事を引き継いだ若き女性だった…という設定で進む歴史もの。粛々と仕事をこなしながらも、誠実な村の青年(子持ちの男やもめ)と情熱的なチェーザレ・ボルジアの間で揺れる女心…ってこの贅沢もの!
塩野七生の昔から惣領冬実の現在まで、日本の歴女チェーザレ好きと相場が決まっている(?)ので、これも楽しめると思います。



これをきっかけに前々から観ようと思っていた↑を観はじめました。絢爛豪華な映像が眼福〜。しかしロドリーゴほんとに節操ないなあ。


鼻持ちならないガウチョ (ボラーニョ・コレクション)

鼻持ちならないガウチョ (ボラーニョ・コレクション)

『鼻持ちならないガウチョ』:「表題作、田舎に引っ込んだ元エリートが、やや不可解な状況に陥るたび「え、これってちょっとボルヘスの小説ぽくない?」と勝手にドキドキしてるのが可愛すぎる」(twitterより転用)
病に苦しんだ短い人生。「文学+病気=病気」という短編の題名だけでも胸がズキッとする。


ダヴィッド・ゴルデル

ダヴィッド・ゴルデル

ダヴィッド・ゴルデル』:イレーヌ版「ゴリオ爺さん」。確かにこれ読むと著者が「反ユダヤ主義ユダヤ人女性」と批判(誤解)されたのもなるほど、と思えるほど登場人物の個性が強烈。読んでてクラクラしました。



昔に製作された映画の一部がYouTubeにアップされてました。フランス語は分からないけど本を読んだ後で観たら「ああ、あの場面か」とすぐ分かりました。


一応今月は『剃髪式』(ボフミル・フラバル)とか『Q』(ルーサー・ブリセット)とか読む予定なんだけど…あーそれに洋書もちゃんと読まねば。がんばろ。