先月読んだ本から

最近忙しくて、じっくりブログを更新する余裕が無い…というわけで、とりあえず備忘録的に、ここひと月の読了本から話題作ならびに印象に残ったものを:


ワイフ・プロジェクト

ワイフ・プロジェクト

『ワイフ・プロジェクト』:「なんかハリウッドのラブコメみたいな展開だなと思って読んでたら、元々は脚本で、すでに映画化も決まっているそうな。そのまんまじゃん!しかし映画が公開されてもこの邦題が採用されることはないであろう(多分)」(twitterより)


帰ってきたヒトラー 上

帰ってきたヒトラー 上

帰ってきたヒトラー 下

帰ってきたヒトラー 下

帰ってきたヒトラー』:「基本的には現代ドイツの社会風刺(著名人が実名でバンバン出てくる)なので、ドイツ人(またはドイツ在住者)以外の人にどれだけウケるかは正直疑問。タイムスリップものなら日本にはもう古代ローマ人が来てますから!」(twitterより)


あなたを抱きしめる日まで (集英社文庫)

あなたを抱きしめる日まで (集英社文庫)

あなたを抱きしめる日まで』:「邦題&映画宣伝からの印象とは異なり、実母に捨てられたと思いこんだ息子が心の傷を抱えて生きていく姿がメイン。一つの物語を小説は息子バージョン、映画は母親バージョン、で語る感じ?しかしラストが切なすぎるわこれ」(twitterより)
最近は映画館に行く暇もないのでDVD待ちになりそうですが、出たら必ず観るつもり。


あるときの物語(上)

あるときの物語(上)

あるときの物語(下)

あるときの物語(下)

『あるときの物語』:「一つ間違えばベタかネタかになってしまいそうな題材をこれだけ集めてもしっかり読ませる構成力と情報量におどろき。大人になったナオに会ってみたいな」(twitterより)
あらすじだけたどると一時期流行ったケータイ小説みたいで、大丈夫かなあ?と身構えつつ読み始めたんですが、さすがブッカー賞の最終候補に残っただけあって読み応えあり。北米在住の日系人作家&僧侶として、日本文化に対する深い理解・愛情と海外在住からくる客観的な視点のバランスが絶妙。もうちょっと日本で話題になっても良いかとも思うんですが…。


遁走状態 (新潮クレスト・ブックス)

遁走状態 (新潮クレスト・ブックス)

『遁走状態』:原題は Fugue Stateで、確かにフーガのように追い回しているうちに元に戻る、みたいな構成がクセになる感じ。ポーとか好きな人におすすめ。


Before I Burn

Before I Burn

『Before I Burn』:ほとんど期待せずに読み始めたのだけど、予想以上に今も自分の中で深い余韻を残している作品。本当はもっと時間をかけて丁寧に紹介したい!日本語版出ると良いなあ。


秋の雪―イレーヌ・ネミロフスキー短篇集

秋の雪―イレーヌ・ネミロフスキー短篇集

『秋の雪』:「少女の残酷、老女の妄執、四十女の怠惰、恋する女の傲慢、未婚女の策略…そのすべてが驚くほど明晰に描かれる。イレーヌ、恐ろしい子…!これはもうどんどん翻訳が出るのを待ち望むしかないっ」(twitterより)
現在『ダヴィッド・ゴルデル』待機中。今月中には読みます。映画も観てみたい。