「You Should Have Left」(ダニエル・ケールマン)

大好きなケールマン。1年前に購入したのになかなか読めなくて、今回ようやく:


You Should Have Left (English Edition)

You Should Have Left (English Edition)


ドイツ語からの英訳。オリジナルは↓:

Du haettest gehen sollen

Du haettest gehen sollen


スランプ気味の脚本家が家族で借りた一軒家にこもって新作を書こうとするも、邪魔や邪念でなかなか思うように筆が運ばず…、という「バートン・フィンク」と「8 1/2」と、あとちょっとだけ「シャイニング」みたいな話。脚本の台詞が地の文に混入してきたり、文章が書きかけのまま放置されたり、とやや実験的な小品。ケールマンらしいシラッとしたユーモアは感じられるけど、最新作「Tyll」↓の執筆中、気分転換にさらっと書いてみましたみたいな感じ?


Tyll (German Edition)

Tyll (German Edition)

ただいまドイツのベストセラーリスト入りの「Tyll」はドイツの伝承的人物、ティル・オイゲンシュピーゲルをモチーフとした歴史小説ということで、めちゃくちゃ興味ありますねー。
【参考】「世界の書店から:第215回@ミュンヘン」(Asahi Globe)


そういえば「僕とカミンスキー」の映画、DVDになったら観ようと思ってたのに全然音沙汰なし。公開からもう一年になるのになあ。どこかでネット配信でもしてくれないかしら。