「Yuki Chan in Bronte Country」(ミック・ジャクソン)

英ガーディアン紙の記事を読んで思わずタイトル買い。ゆきちゃんて何なんだゆきちゃんて!


Yuki chan in Brontë Country (English Edition)

Yuki chan in Brontë Country (English Edition)

Yuki chan in Bronte Country

Yuki chan in Bronte Country

ジェーン・エア」「嵐が丘」等々のブロンテ姉妹ゆかりの地・ハワース近辺を訪ねる日本人向けバスツアー。文学好きの賑々しいおばちゃん群に混じって参加している若者は、大学を卒業したばかりのユキコのみ。ブロンテ姉妹のファンどころか作品を読んだこともないユキコだったが、このツアーに参加したのにはある理由があった。


10年前の母親の死の真相を探るうちに、母が昔一人でハワースを訪れていたことを知ったユキコ。残されているのはそれらしき一連の写真のみ。果たしてユキコは、この異国の地で母の人生を解明できるだろうか?


ちょっとエキセントリックで自己中心的だけど、心の傷を埋めたいとジタバタあがく女の子…なんだか懐かしい感じがするなあ、なんて読みながらつらづらと考えていたんですが、昔の少女マンガって結構こういう話があったような気がします(大島弓子とか)。ロンドンに住む姉との関係や、現地の少女との友情物語も、多少強引だけど「女子の絆」を感じさせてなかなか良い。著者は英国人男性なのになんでこんなのが書けるのかしらん。


実は読みはじめてから気がついたんですが、著者は初期のクレストブックスで紹介されていて(未読)、最近久々に日本で新刊が出たそうな。じゃあこれも日本語版すんなり出るかな?かなり日本人向きの題材ですし。ついでに2時間ドラマとかにしてくれないかなあ。


穴掘り公爵 新潮クレスト・ブックス

穴掘り公爵 新潮クレスト・ブックス

10の奇妙な話

10の奇妙な話


バナナブレッドのプディング (白泉社文庫)

バナナブレッドのプディング (白泉社文庫)

なんか久しぶりに大島弓子を読み直したくなっちゃったなあ…。