「All the Light We Cannot See」（アンソニー・ドーア）

All the Light We Cannot See: A Novel (English Edition)

◆作品紹介（洋書ファンクラブ）

昨年５月より米国で異例の大ヒットとなっている作品。年末のNYTimesの記事によれば既に92万部発行したそうなのでミリオンセラーは確実でしょう。
舞台は第二次大戦の独・仏。戦争の悲惨さを描きつつも、成長過程にある純真な少年少女を主人公にしていること、場面の切り換えが速いこと、呪いのダイアモンドといったファンタジー的な要素をうまく組み込んだことで、戦争ものにありがちな「もう悲惨すぎて読んでられない…」といった拒否反応は起こさずに読み進められるところが多くの読者を集めたのでしょうか。私自身はそこまでのめりこめませんでしたが、２人が出会うサン・マロには行ってみたいと思いました。（そう思っている読者は多いはず）

1944年８月の戦闘では街の八割が破壊されたとのこと。今では優美な観光地として復興しています。

ドイツ人少年 Wernerのナポラへの試験や教育場面は↓とかぶるところが多かったです。こういう場所では繊細な人間ほどひどい目にあうというのも、もはやお約束：

エリート養成機関 ナポラ [DVD]

これだけ売れてるし、元々ドーアはクレスト・ブックスで実績もあるので日本語版も早々に出ると予想（今回の作風もクレスト向きだし）。映画化も予定されているそうなのでそれと合わせてくるかな？

シェル・コレクター (新潮クレスト・ブックス)

メモリー・ウォール (新潮クレスト・ブックス)