ヴィルヘルム・ハンマースホイ展(国立西洋美術館)
連日の上野通い。まとめて行け!と言われそうですが、1日で2つ展覧会を見るのは私の体力(と知力)では到底無理。
- 作者: Felix Kraemer,Naoki Sato,Anne-Birgitte Fonsmark
- 出版社/メーカー: Royal Academy Books
- 発売日: 2008/09/01
- メディア: ハードカバー
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●公式サイト:http://www.shizukanaheya.com/
昨日のフェルメール展のストレスが一気に解消された、充実した展覧会でした。(フェルメールに罪は無いんですけど)
1.混んでない
やはり平日の午前中に訪れたのですが、ガラガラではないけど程よい空き具合。一点一点じっくりと観賞する事ができました。
2.うるさくない
1とも関係するけれど、連れとペチャクチャ喋りながらではなく、一人でじっと魅入っている人が多いなあと感じました。
静謐ながら緊張感漂う画風がそうさせるのでしょう。おかげで集中力が途切れることもなく最後まで堪能できました。
3.充分な展示量
日本では初めての大規模な回顧展ということで、その初期から晩年までの作品をたっぷり見ることが出来ました。同じ題材による
複数の作品を間近で比較できるのは贅沢な喜びです。
4.統一されたスタイル
その初期から画家の画風はほぼ一貫していて、それがどのようなバリエーションを展開するかという点に集中して観賞できるのが
楽しかったです。最初からデッサン力は確かだし、抑制された色彩も魅力的。かといって地味で退屈ではなく、むしろ更なる深みに
引き込まれるような気がしました。各作品の微妙な差異がまた面白い。
今ならまだそんなに混んでないので、ぜひお早めに!