ベルリンのシロクマくん(続)


今週のドイツ版 VANITY FAIR誌は表紙がシロクマのクヌート君!
(クヌート君については26日付日記をご覧下さい)



更には16頁の特集記事(内8頁は特写グラビア)もあって、もう悶絶しそう…。


あまりの可愛らしさに編集者も頭に血が昇ったのか、記事のほうは同じ文章が
丸々1頁もダブっていたり、最後が尻切れトンボだったりと編集ミスで散々。
お詫びとしてオンラインで完全な文章が読めるようになっているのはラッキー?


個人的には一番知りたかった、安楽死を提唱した「動物愛護の人」のインタヴューが載っていたのが
収穫でした。
すっかり全世界を敵に回してしまった彼ですが、彼自身は本来単独行動を好むシロクマが
動物園で多くの観客の視線を浴びることで多大なストレスを受け、多くがノイローゼ症状を
起こしていることを指摘、これを虐待の一種として長年抗議活動をしている方なんだそうです。
「死なせてやることも幸福にしてやることもできないなんてかえって残酷だ」とは彼の弁。


まあ確かに今は「かわいーかわいー」とチヤホヤしていても10年後にはすっかり忘れてるんじゃ
ないの?それって無責任じゃないの?と問われるとそうだし、動物園が動物たちにとって不自然な
環境であることについては今後更に多くの改善が必要だと思います。


でもやっぱり母親に捨てられて死にかけてる子供を見たら思わず手を差し伸べてしまうし、
ふわふわ可愛い子グマを溺愛したくなるのは止められないし…人間のわがままと言われると
それまでですが、そこからせめて動物にとっても良い環境を考えてあげたいものです。
それが「安楽死」という結論になってしまうのは寂しすぎる…。



動物園にできること (文春文庫)

動物園にできること (文春文庫)

そのうちと思って読みそびれていたルポ。これを機会に読もうかな。