最近読んだ本から

ほーらだからもう2カ月経っちゃった!
自宅のPC前に座る時間が足りない…もっとスマホに熟達してスマホからバンバン更新できるようにしないとダメかな。


ギリシャ語の時間 (韓国文学のオクリモノ)

ギリシャ語の時間 (韓国文学のオクリモノ)

ギリシャ語の時間』:ここ2、3年で韓国の優れた現代小説がまとまって紹介されるようになったのは嬉しい限り。晶文社もシリーズで攻めてきました!
ハン・ガンは国際的にも評価されているし、なによりこの作品が國分功一郎『中動態の世界』と同年に紹介されたことは日本の読者にとっても僥倖ではないでしょうか。訳者もあとがきで少々触れていますが、ぜひこの2冊は合わせて読んでほしい。




三美スーパースターズ 最後のファンクラブ (韓国文学のオクリモノ)

三美スーパースターズ 最後のファンクラブ (韓国文学のオクリモノ)

三美スーパースターズ 最後のファンクラブ』:個人的に韓国現代作家でイチオシのパク・ミンギュ。本国では2003年に発表されたほぼデビュー作ということですが、いやあこれ当時読んで救われた韓国の若者は多かったんじゃないかなあ。新作『ピンポン』に比べるとかなりストレートですがそこがまた良い。



13・67

13・67

『13・67』:台湾、香港、中国の現代小説も紹介される機会が増えてきました。これはかなり現代的なミステリに香港の歴史を絡めてあって、ボリュームはあるけどぐいぐい引きこまれて読みました。ドラマ化とかしないかな?



千の扉 (単行本)

千の扉 (単行本)

『千の扉』:現代日本を舞台にゴシック小説を書いたらこうなるのか!と驚嘆した作品。複数の時系列が同時並行的に語られるので最初はちょっと混乱しましたが、わかってくるとジワジワくる。柴崎さんは今一番ノッている作家では。



嘘の木

嘘の木

『嘘の木』:一応ジャンル的には児童文学?いや子どもだけに読ませておくのはもったいない、と思える読み応えのある作品。イギリスの児童文学って人の心の闇を描くのが上手いなあ。初期の梨木香歩をちょっと思い出しました。


イベントとしては、ヨーロッパ文芸フェスティバル2017の初日と最終日にちょっと顔を出して刺激を受けました。特にカルミネ・アバーテ小野正嗣の対談は、アバーテさん喋らせるともう止まらないよ!の超ノリノリぶり、しかも言うことみな面白いし感心するし、2時間でも3時間でも続いてほしかったくらい。いやいいもの見せてもらいました。