先月読んだ本から

あれ、意外と小説は読んでないな…というわけで、それ以外のもので:


漱石漫談」:奥泉&いとうコンビの漫談本は幾つか読んでいるけど、今回は漱石ものに絞っている分、本全体にまとまりが出て吸引力がある。漱石ものの本質にある「コミュケーション不全」、他人とつながりたいのに怖くてうまくつながれない登場人物たちの解説は、現代の風潮にも通じるところがあって面白く読んだ。いろいろ読み返してみたくなる。



「子どもたちの階級闘争」:昨年の「ヨーロッパ・コーリング」「THIS IS JAPAN」は2冊とも興味深く読んだが、著者の「地べた」での実体験をもっと読みたいな、と思ったところにドンピシャな本が出てくれた。目まぐるしく状況が変動している英国の福祉・教育環境を実感できる。



鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。

鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。

「鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。」:題名に惹かれて手に取り、文章の上手さに一気読み。いやいや溺愛してますやん。とにかく読んでて楽しいので、鳥に興味が無くても一読をおススメします。しかしカールが発売中止になったら著者はどうするんだろう。



「千年医師物語」:昔読んだ本が映画化されたというので鑑賞。表面上はハリウッドかイギリス製作か、と見せかけて実はドイツ製作。まあドイツ人は長いのが好きだからな!(←偏見)原作も確か本国アメリカよりドイツで大人気だったのでした。映画としてはそつなくまとめてあるって感じですが、とにかく主演のトム・ペインが私好みのイケメン。彼を観てるだけで2時間持つな(最初の30分くらいは子役が演じてたのであんまり…)。

ペルシアの彼方へ〈上〉―千年医師物語1 (角川文庫)

ペルシアの彼方へ〈上〉―千年医師物語1 (角川文庫)

1000年女王(古っ)みたいに時を超える医師の話、ではありません。




英語本も読み始めたけどなかなか進まないなあ…6月からまた職場環境がちょっと変わるので生活リズムを立て直さないと。がんばろ。