先月読んだ本から

…気がつけば、2カ月経っていました。
とにかく家でPCに向かう暇がなくて。読書は隙間時間にウンウン読むし、DVDは最近家人も巻き込んで多少は見れるようになったけど、気持ちをまとめるにはそれなりに時間が必要で…とはいえ、ブログを止めたくはないので当面細々と続けます。


ダッハウの仕立て師

ダッハウの仕立て師

ダッハウの仕立て師」:戦争に人生を翻弄された女性の悲劇。「戦場のピアニスト」の女性仕立て屋版とでもいうか。ヒロインは強くて魅力的なのに、惚れる男が悪すぎる…。


台湾少女、洋裁に出会う――母とミシンの60年

台湾少女、洋裁に出会う――母とミシンの60年

「台湾少女、洋裁に出会う」:それに比べると、こちらの仕立て師ものはよく出来た朝ドラのように素直に気持ちよく成長していく高揚感がある。母親のことを書いたノンフィクションですが、いやこれホントにドラマにしないかな。



約束

約束

「約束」:最初は普通のミステリっぽく始まりながら、話が進むにつれ段々明らかになってくるのは「社会主義」という、個々の事件よりもっと大きな謎、そしてその謎はさらに「人生」という最大の謎を投げかける…東欧文学の得体の知れなさを実感できる作品。面白かった!



ふたつの海のあいだで (新潮クレスト・ブックス)

ふたつの海のあいだで (新潮クレスト・ブックス)

「ふたつの海のあいだで」:執筆順としては「風の丘」より前の作品とのこと。どれ読んでも同じ感じだけどどれ読んでも面白いので、別出版社分↓も合わせて読まれてほしいなあ。
偉大なる時のモザイク

偉大なる時のモザイク

帰郷の祭り

帰郷の祭り


10:04 (エクス・リブリス)

10:04 (エクス・リブリス)

「10:04」:本邦初紹介の著者の作品。題名からしポストモダン系のちょっと面倒くさい話かな?と思ったけど、意外と素直にスイスイ読めました。よくこんな地味変な作家を見つけてくるなあと感心。



吸血鬼

吸血鬼

「吸血鬼」:今年のtwitter文学賞もまだロクに振返ってないよ…と嘆きつつ、とりあえず国内部門受賞作を読了。こんな謎めいた作品がよく票を集めたな…と感嘆しつつ、その構成の深みにはまりながらも、最後まで読んでもしっくりいかないまま、心に何か得体のしれないものが残る…。海外小説好きな人なら是非読んでほしいです。



シン・ゴジラ DVD2枚組

シン・ゴジラ DVD2枚組

シン・ゴジラ」:話題作をようやくDVDで家人と観ました。歴代ゴジラ&特撮に親しい家人にも、エヴァ系アニメに親しい私にも、両方充分に楽しめるお得な作品、という感じ。もっと最後はこじれるのかと思ったら意外とスッキリ終わって、その辺はゴジラの系統を継いでいるのかな、と思いました。


さて次はいつ書けるかな…。