先月読んだ本から

執着 (海外文学セレクション)

執着 (海外文学セレクション)

「執着」:「白い心臓」を読んでからずーっと新作の翻訳を待っていたのに、なんでこんなに訳されないかね?そりゃ一見理屈ぽいところがあるとはいえ、このウネウネした男女間の思考の絡み合い、せめぎ合いが面白いのになあ。ぜひぜひ旧作ももっと日本で紹介してほしい!


マトリョーシカと消えた死体」:探偵ブロディシリーズ第2弾。TVドラマの方を先に観ていたので筋は知っていたけど、小説で読んでもややこしい筋書きで充分楽しめました。ドラマシリーズ全体の設定は、この2作目にかなり負っているんですね。(舞台がエディンバラとか相棒役ルイーズの存在とか)そして原作のブロディはドラマほど格好良くはない…ははは。ともあれシリーズ残りの作品も訳されてほしいものです。


スティグマータ

スティグマータ

スティグマータ」:マンガ「弱虫ペダル」のヒットで自転車競技もだいぶメジャーになってきましたが、小説化となると、その心理的駆け引きを読み解きながら一つの物語にまとめるのはまだまだなかなか難しい。「サクリファイス」から「エデン」、そしてこの「スティグマータ」と続いて発表されているこのシリーズは、その意味で稀有な存在であり、また非常に楽しみにしている作品でもあります。前作「エデン」からの登場人物が多数出てくるので復習してから臨んだ方が良いかも。

サクリファイス (新潮文庫)

サクリファイス (新潮文庫)

エデン (新潮文庫)

エデン (新潮文庫)


約7年勤めた職場が閉じることになって、今後はプライベートの時間の割り振りが大きく変わってくるかも。まあとはいえ気負わずに読みたいものを読みます。