第6回twitter文学賞(海外編)を勝手に振り返る

◆結果詳細:http://matome.naver.jp/odai/2145643940898704601

途中経過もちまちまチェックしていたので順位は大体予想がついていたのですが、やはり正式に結果を発表されると改めて色々振返りたくなるもので。


アジア系作家不思議短編集のワンツーフィニッシュは喜ばしい限り。昨年の1位『愉楽』からの流れなのか、アジア系が確実に注目されている実感があります。一方で、昨年は全般的に重厚系より短編集が好まれていたかなという感触も:


第1位(48票)『紙の動物園』

紙の動物園 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

紙の動物園 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

第2位(26票)『歩道橋の魔術師』

歩道橋の魔術師 (エクス・リブリス)

歩道橋の魔術師 (エクス・リブリス)


第18位(3票)の『神秘列車』もこの流れですね:

神秘列車 (エクス・リブリス)

神秘列車 (エクス・リブリス)


一方で「韓国の新しい文学」シリーズからどっちも入ってないのはちょっと勿体ないなあ。いい企画なのになあ。

亡き王女のためのパヴァーヌ (新しい韓国の文学12)

亡き王女のためのパヴァーヌ (新しい韓国の文学12)

アンダー、サンダー、テンダー (新しい韓国の文学)

アンダー、サンダー、テンダー (新しい韓国の文学)


以下、個人的な思い入れで:

第13位(8票)『未成年』

未成年 (新潮クレスト・ブックス)

未成年 (新潮クレスト・ブックス)

第16位(6票)『恋と夏』
恋と夏 (ウィリアム・トレヴァー・コレクション)

恋と夏 (ウィリアム・トレヴァー・コレクション)

第18位(3票)『風の丘』
風の丘 (新潮クレスト・ブックス)

風の丘 (新潮クレスト・ブックス)

↑いずれも派手さは無いけれど、じっくりと読ませてくれる名品揃い。票も手堅く集めた、という感じ。


第18位(3票)『出島の千の秋』

出島の千の秋 上

出島の千の秋 上

出島の千の秋 下

出島の千の秋 下

第20位(1票)『世界収集家』
世界収集家

世界収集家

第20位(1票)『天国でまた会おう』
天国でまた会おう

天国でまた会おう

この辺の長編は個人的に好みなんですが…もう少し出版時期が早かったらもっと上位だった?長いのは投票時期までに読み終わらんものね。


第19位(2票)『サリーのすべて』

サリーのすべて

サリーのすべて

私が一票投じたのは↑。「1票」狙いで注目されようと思ったけど、結果的には2票入ってしまった。作者のアルノ・ガイガーには期待しております。


若者の住めない国

若者の住めない国

↑こっちに投票しようか随分迷ったんだけど…(結局「日本翻訳大賞」に推薦しました)誰も票を入れてないと、それはそれで(自分のことは棚に上げて)腹が立つものですな。


最後に国内編をさらっと:
◆結果詳細:http://matome.naver.jp/odai/2145699913509202601

淵の王

淵の王

第1位『淵の王』は私も1票入れました。途中経過を見ててこれは私なんて入れなくても1位を獲るな、とは分かってたんですが、これに入れなかったら何に入れる?というくらい圧倒的だったので…逆に言えば海外ものでは自分にとってそこまで圧倒的な作品が無かったということでしょうか。なにはともあれマイジョーおめでとう。すごく怖かったよ…。


流

第5位(17票)『流』は海外編に入っててもおかしくないような作品でした。国内/海外なんて関係ないという時代も近い?かな?


リストを見てるとまだまだ見落とした作品多し…さあまだまだ読まなくちゃ。