先月読んだ本から
今年の読書目標は、1)洋書を月1冊は読む、2)新刊ばかりでなく旧著もきちんと押さえる、です。がんばろー。
- 作者: ミハルアイヴァス,阿部賢一
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2014/11/26
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- 作者: 中原昌也
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2014/11/25
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私が十数年、純文学という稼業に籍を置いて学んだ最大のことは結局、誰かの背後に忍び寄り、固いバットや鉄パイプで思い切り殴打せよ、というものだ。相手なんて誰だってよい。それが弱い者であるほどよい。(略)卑怯な方法を恥じる必要は決してない。そもそも純文学などという破廉恥なものに関わってしまった以上、いまさら何を恥じるというのだろうか?(略)
弱者への妥協なき攻撃。これこそ文学者だけが味わえる特権である。」(P.12)
非道い(笑)。章題も「トーマスは憎しみの蒸気を上げる」とか、想像しただけで怖すぎておかしい…。
- 作者: 田中康夫
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2014/11/26
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- 作者: 田中康夫
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2013/11/06
- メディア: 文庫
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- 作者: 田中康夫
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 1997/04
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今作は単純な続編ではなくて、前作登場人物のモデルとなった由利その他女性陣と康夫ちゃん自身が再会して当時と現在を語り合う、というちょっとメタっぽい作りになっているのが面白かったです。とはいえやっぱり女性陣のクリスタルな生活は今でも私とは無縁ですが…。
康夫ちゃんは「作家」とか「政治家」とかの肩書抜きでも素の本人が率直で面白い人だと改めて感じました。憎めない人というか。
旧著探索としては、先日読んだ「Arctic Summer」のおさらいとして「インドへの道」の小説と映画を:
- 作者: E.M.フォスター,Edward Morgan Forster,小野寺健
- 出版社/メーカー: みすず書房
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昔、映画だけ観たときには「なんなんだこの女(アデラ)は!」状態で全く感心しなかったのですが、「Arctic...」→原作→映画の順で鑑賞すると、それぞれポイントの置き方の違いが分かって興味深かったです。映画は明らかにアデラを中心に描いているので、女性映画として観ればこれはこれでありなのかと思ったりもしました(とはいえやっぱり好きにはなれない)。
原作では皆それぞれに欠点や偏見があって、そこから誤解や問題が生じ物語がじわじわと動いていく…という印象を強く受けました。中心となっているのはインド人医師アジスとイギリス人教授のフィールディングの(すれ違いも含めた)交流で、最後の会話なんてほとんどBLじゃん…なんて思ってしまったり。
しかしDVDには「愛しても愛されてもいけない2人。マラバー洞窟の中でいったい何が起こったのか!?」なんて惹句が書いてあってブッ飛びました。これってアデラ&アジスへのミスリードを誘っているつもり?そのくせジャケットではむしろアデラ&フィールディングを狙ったような写真を使ってるし。なにか他に隠していることがあるんじゃないの?と思わず突っ込みたくなります。
直接関係ないですが、ちょうど深夜TVで『眺めのいい部屋』を放映していたので再見したら、いやー役者陣がみんな若くてビックリ。ヘレナもダニーもジュディ・デンチですら若い!特に弟役のルパート・グレイヴスなんて前髪パラリの美少年で、いや「Sherlock」のレストレード警部役も良い感じに年取ってて好きですけどこの頃はホント可愛かったのよね…(なんだかどんどんミーハーな内容になってきた)
- 出版社/メーカー: エスピーオー
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