先月読んだ本から

先月はやや低調…。


密林の夢

密林の夢

「密林の夢」:以前原書で読んでましたが、今回改めて翻訳で読んでもやっぱり面白かった(当たり前か)。なんでもっと話題にならないのか不思議不思議。
(翻訳で再読するってちょっとヘンな気分になる。明らかに初めて読む日本語の文章なのに、既視感があるというか)


甘美なる作戦 (新潮クレスト・ブックス)

甘美なる作戦 (新潮クレスト・ブックス)

「甘美なる作戦」:「おバカで愛らしいスパイ小説。作中で作家が書いている短編の筋書きが初期のヘンタイ魔球庵先生を彷彿とさせて思わずニヤニヤ」(twitterより)
ほんとマキューアン先生、間口が広くて常に驚かされます。


低地 (Shinchosha CREST BOOKS)

低地 (Shinchosha CREST BOOKS)

「低地」:本を一冊読んだというより、ある家族に長年連れ添って共に暮らした、という読後感。決して手放しで好きな家族ではない、でもなぜか気にかかってついつい安否を確かめてしまう、そんな感じ。実は読んだのは先々月でその当時はあまり気に入ってなかったのでブログにも挙げなかったのですが、今になってもなんだか心に引っ掛かりを覚えているわけで…恐るべしラヒリ。


おだまり、ローズ: 子爵夫人付きメイドの回想

おだまり、ローズ: 子爵夫人付きメイドの回想

「おだまり、ローズ」:「数ページ読んだだけでも著者が有能なメイドだったことが容易に分かる。英国上流社会の暮らしぶりがてきぱきと詳細に面白く語られる。仕えていた奥様も型破りで最高に楽しい一冊」(twitterより)

後で調べたら、奥様は元々結構な有名人だったのね。スカーレット・オハラが英国に渡って貴族になってついでに国会議員になったらこんな感じになるのかな、というくらい波乱万丈の人生。著者もよくぞ最期まで連れ添いました。あっぱれ。


チェーザレ 破壊の創造者」:今月はドラマを観る機会がなかったので代わりに?こちらの漫画を一気読み。以前3巻くらいで止まってたのは物語進行役のアンジェロがあまりに無垢/無知でイラッとしたせいもあったけど、今回10巻まで読んだらしっかりズルくなって成長していて安心しました。ジョヴァンニも大人になって現在進行中のローマ編が楽しみ。チェーザレは当然かっこいいけど、「ベルばら」で言えばアンドレ・ポジションのミゲルが女子的には胸キュン(古)であります。


生き延びるための世界文学: 21世紀の24冊

生き延びるための世界文学: 21世紀の24冊

「生き延びるための世界文学」:この本のように日本での未訳作品・未翻訳作家を紹介する場が増えてきたのは喜ばしい限り(日本の出版市場が厳しいことの裏返しとも言えるけど)。もっともっと世界を広げたい!


映画は「2014ドイツ映画特集」の他にはこれ↓くらい:

「ブルー・ジャスミン」:出だしからあれ?と思ったら、やはりこれはウディ・アレン版「欲望という名の電車」だったのでした。ジャスミン役ケイトの鬼気迫る演技も凄いし、妹のだめんず・うぉーかー振りもかなりヤバい。「ミッドナイト・イン・パリ」のゆるゆるな作風とは一転してこちらは非常に濃密で見応えたっぷり。まだまだウディ・アレン枯れてません。


12月は英語本を頑張る…