先月読んだ本から

一カ月経つのが速いなあ…


ペスト&コレラ

ペスト&コレラ

『ペスト&コレラ』:「ペスト菌の発見者イェルサンの生涯を軸に19世紀後半〜20世紀前半という時代が印象的に描かれる。探検と発見、追及と分析、進歩そして戦争の時代。簡潔な描写ながらランボーなど同時代人との比較も鮮やか。もろ好み」(twitterより)
地味渋だけどかなり好みです。もっと話題になってほしい。


クリロフ事件

クリロフ事件

『クリロフ事件』:「老テロリストの回想による帝政ロシア崩壊と高官クリロフの失脚。暗殺対象でありながら人間的な弱さをさらけ出すクリロフに共感を覚える語り手。発表当時は評価されなかったようだけど、今読むなら『ダヴィッド・ゴルデル』よりこっちでは」(twitterより)
ネミロフスキーももっと話題になってほしいなあ。なんでならんかなあ。


霧に橋を架ける (創元海外SF叢書)

霧に橋を架ける (創元海外SF叢書)

『霧に橋を架ける』:「SFともファンタジーとも一般小説とも少し距離を置いたような、静謐ながらもじんわりと熱を感じる短編集。この距離感は動物たちとの交流で学んだのかな。とりあえず動物好きなら一度読んでみるべし。表題作はジブリのアニメで観たいかも」(twitterより)
個人的には冒頭の2作が結構衝撃でした。


私のもらった文学賞

私のもらった文学賞

『私のもらった文学賞』:「賞金のために受けた賞へのイヤイヤぶりも、喜んで貰った賞へのウキウキぶりも、こんな風に書いちゃうのか!と驚かされる、ほんと空前絶後のエッセイ集。ベルンハルトの毒は劇薬ながら後でじんわりと効くなあ」(twitterより)
もう底意地の悪さが素晴らしくて師匠!と呼ばせていただきたい。


噂のメロディ・メイカー

噂のメロディ・メイカー

『噂のメロディ・メーカー』:「西寺郷太『噂のメロディ・メイカー』(扶桑社)読了。ワム!のファンではなかったけど80年代洋楽を聴きまくった世代としては、あーあったあった、えーそうだったの?とツボを押されまくり。思わずマクセルのCMを観直してしまった。なんとも能天気な」(twitterより)

日本の小説も読んでます(めったに感想書かないけど)。今回改めてアンドリューの良い人ぶりに胸打たれました。そうそうムードメーカーって大切なんだよね。


小説以外では:

身体巡礼: ドイツ・オーストリア・チェコ編

身体巡礼: ドイツ・オーストリア・チェコ編

『身体巡礼』:「欧州の葬礼文化を中心とした比較文化論。オレもう老人だから好き勝手やるもんね、的な緩い紀行文の中に随所に織り込まれる鋭い指摘が養老先生ならでは。心臓崇拝やユダヤ人墓地に関する話が特に興味深かった。続編もあるそうで期待 」(twitterより)
養老先生、ますます怖いものなしですな。


エドノミクス~歴史と時代劇で今を知る

エドノミクス~歴史と時代劇で今を知る

エドノミクス』:最近家人の影響で時代劇ドラマを良く見るようになりましたが、確かに私には時代劇的一般教養が不足している…というわけで、これは入門書として大変面白かったです。


8月は夏休みがあるから本はあんまり読めません!