「建築武者修行 −放課後のベルリン」(光嶋裕介)


一度図書館で借りて読んだのですが、あまりに好きになり過ぎて返却と同時に即購入:


建築武者修行 ―放課後のベルリン

建築武者修行 ―放課後のベルリン

●出版社による紹介サイト:http://matogrosso.jp/berlin/post-152.html
(本書の一部も読めます)


若き建築家がドイツの建築事務所に採用され、ベルリンで仕事をしながらも暇を見てせっせと欧州各地の名建築を訪ね歩く。いわゆる観光名所的な有名建築物から、時代の最先端を行く現代建築までが、伸びやかな若者の心と建築家としての確実な眼で丁寧に解き明かされる。
あちこちから刺激を受けてぐんぐん広がる好奇心は建築のみならず、モダンダンスのピナ・バウシュから初夏の風物詩シュパーゲル(アスパラガス)まで、日常のドイツ暮らしでも留まることがない…。


大学院卒業後すぐに海外の建築事務所に自分を売り込んでさっくり採用されちゃう、その才能も度胸も自信も確かにすごいのだけど、それがイヤミにならないくらい自分の好奇心や情熱に真摯に取り組んでいく、そのまっすぐな姿勢をとても気持ち良く受け止めました。建築紀行としても充実した内容で、この本を持ってヨーロッパを回りたくなりました。今は日本で活躍中の著者、これからの活動にも注目していきたいです。


●光嶋裕介建築事務所ホームページ:http://www.ykas.jp/index.htm