「アイルランドモノ語り」(栩木伸明)


図書館にて借出し:


アイルランドモノ語り

アイルランドモノ語り


アイルランド好きならば、どこかで必ず一度はお世話になるのが栩木氏の著作もしくは翻訳本。特に私のお気に入りはキアラン・カーソンの一連の翻訳作品:


琥珀捕り (海外文学セレクション)

琥珀捕り (海外文学セレクション)

シャムロック・ティー (海外文学セレクション)

シャムロック・ティー (海外文学セレクション)

トーイン クアルンゲの牛捕り (海外文学セレクション)

トーイン クアルンゲの牛捕り (海外文学セレクション)

わっ最後の出てるのすら知らなかった!(恥)読まねば!


主だったアイルランド本はざっと目を通しているので、それなりに基礎知識はあるつもりの私ですが、それでもこの本で紹介されているモノたちはどれも目新しいモノばかり。例えば出版社のサイトにも画像があがってますが、この藁で編み編みしてある素朴な物体は一体ナニ…?一目見て分かったらそれは凄い。


古本屋や古道具屋、道端の物売りから買い求めた不思議な存在感のモノたちに真摯に向かい合う著者。全編そんな感じで好奇心とアイルランド愛に満ち溢れた文章は、読んでいるだけでとっても楽しい、でもやっぱり読み終わったら自分も新たな目利きとなるべく、かの国を訪れたくなってしまいます。何度も読み返すたびに発見がありそうな、濃縮感のある本。