「パライソ・トラベル」(ホルヘ・フランコ)


図書館にて借出し:


パライソ・トラベル

パライソ・トラベル


不法移民の目に映るNY。
それは、つい見失ってしまった初恋の少女のように甘く、そして残酷だった…。


故郷のコロンビアから、どんな手段を使っても憧れの米国へ渡ろうとするレイナ。
彼女の強引さに引きずられて、でも好きだから離れられなくて一緒に危ない橋を渡るマーロンが
この物語の語り手となる。
つてのない若い二人がどうやって米国に入国できるというのか。そこにいかにも怪しげな旅行代理店
「パライソ・トラベル」が現れる。


シンプルな筋書きなのに全く飽きさせない。レイナとはぐれて未知の街NYをさまようマーロンの恐怖心は、
コロンビア人のコミュニティに拾われて日々の暮らしを確立していく中で徐々に和らいでいく。
でも探しても探しても見つからない恋人のように、この街は底知れぬ深さを秘めているのだ。


これは映画向きの話だなと思っていたら、本国コロンビアでは既に映画化されて大ヒットしたとのこと:



↑うーんちょっとレイナが子供っぽすぎるかな。でも本当はこれが歳相当なのかも。
マーロン役の俳優さんは繊細そうで良い感じです。