「100のトピックで知るドイツ歴史図鑑」(グイド・クノップ)


図書館にて借出し:


100のトピックで知る ドイツ歴史図鑑

100のトピックで知る ドイツ歴史図鑑


原題は「Die Sternstunden der Deutschen」で、どうやらシュテファン・ツヴァイクの↓を
もじっているようであります:


人類の星の時間 (みすずライブラリー)

人類の星の時間 (みすずライブラリー)


「Sternstunden(星の時間)」についてはみすず書房のサイト↓に解説がありました:
http://www.msz.co.jp/book/detail/05006.html


歴史における決定的瞬間、みたいな感じでしょうか。調べるまでは「星」だけにピカピカ煌めく
輝かしい事項だけ該当するのかと思ってましたがツヴァイクの用法は必ずしもそうではない感じ?


でもこちらの本は、かなりのポジティブ志向。たとえばナチスに触れる際も「白バラ」の抵抗運動や
シュタウフェンベルクヒトラー暗殺計画、「シンドラーのリスト」をトピックとして取り上げる
といった風。その意味で決して客観的・中立的な歴史書ではありませんが、逆に「ドイツ人って
こういうことを誇りに思ってるんだー?」というのを知るにはなかなか面白い読み物でありました。


日本とドイツは、特に近代化以降の歩みは近しいものがあるし、これの日本版があったら
どんなトピックが入るだろう?と妄想してみるのも楽しいかも。
こっちの本には「2003年:サッカー女子ワールドカップでドイツが優勝」なんて項目もあるから、
日本版なら絶対なでしこジャパン入るね!