ドイツ映画特集(於:東京ドイツ文化会館ホール)その3


3本目に観たのは「どうする、人生真っただ中(Halt auf freier Strecke)」
ドイツ文化センターによる紹介文



このAndreas Dresen監督の作品は「Halbe Treppe(2002)」「Sommer vorm Balkon(2005)」を観たことが
ありますが、日常の悲喜劇といいますか、いや悲喜劇というほど「劇」的ではない、ごく普通の人たちの
戸惑いやオロオロぶりをリアルに映し出す作風が特徴的です。
今回は余命数か月と宣告された父親とその家族が題材なのですが、いやあもう私だってそりゃどうして
良いかわからないよ…というくらい、病状が進行するにつれ新しい問題が次々と生じるのに対して
オロオロと、それでもなんとか対処しようとする家族の振る舞いがとってもリアル。冒頭の間合いの
取り方とか、物語がさくさく進まないところが逆に興味深い。今回観た中では一番「そうそう映画って
時間芸術なんだよね」と感じた作品でした。


題材が題材だけにもう一度観たいかと問われれば正直しんどいですが、この監督の新作はやっぱり
チェックしておきたいです。
余談ですが、どんなに寒そうでも窓を開けたがる登場人物たちがとってもドイツ人らしいと思いました(?)。


多分主催者側としてはイチオシだったであろう「ホテル・ルックス」は時間が合わず断念(涙)。
代わりに?会館内に新設されたカフェ「ノイエス」でお茶してきました。ドイツというよりウィーンの
カフェみたいなお洒落さんです:

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木苺のケーキ、美味しゅうございました。コーヒーも美味!