「わたしの少女マンガ史」(小長井信昌)


図書館にて借出し:


わたしの少女マンガ史―別マから花ゆめ、LaLaへ

わたしの少女マンガ史―別マから花ゆめ、LaLaへ


副題にある「別マから花ゆめ、LaLaへ」という雑誌名がそのまま私の愛読誌歴になっていたので
気になって読んでしまいました。当時は子供だったから全然知らなかったけれど、別マ(別冊
マーガレット)って一時150万部も売り上げてたんだー。そんなに人気があったとは。


子供心にも印象に残っているのは「読み切り中心主義」と「マンガ家スクール」でしたが、本書を
読むと、当時編集者だった著者が質の高い作品を生み出すために苦労して構築したシステムだと
いうのが良く納得できました。
今のマンガの売上がコミックス中心で雑誌の地位が軽んじられていることに危惧観を持っている
点にも頷けるところがありました。確かに最近マンガ誌に限らずワクワク発売日を待ちかねる雑誌が
無いのが寂しいんですよね…。


集英社白泉社系のマンガ好きには面白エピソード満載で文句なしに楽しめる内容です。
講談社系の人にはどうなのかな…?


●参考:インタビュー『「敵が見えづらい」、「花とゆめ」「LaLa」を創刊した編集者が語る、
少女マンガの現況』(cyzowoman):
http://www.cyzowoman.com/2011/10/post_4523.html