「ウルフ・ホール」(ヒラリー・マンテル)
図書館にて借出し:
- 作者: ヒラリー・マンテル,Hilary Mantel,宇佐川 晶子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2011/07/08
- メディア: 単行本
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- 作者: ヒラリー・マンテル,Hilary Mantel,宇佐川 晶子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2011/07/09
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ヘンリー8世とアン・ブーリンが巻き起こす一連のドタバタ歴史劇は数々の小説や映画で取り上げられて
いるので、この小説がブッカー賞を受賞した2009年当時は正直「また?」と興味があまり無かったのですが
最近になって観始めたTVドラマ「THE TUDORS〜背徳の王冠」↓にハマってしまったもので、放送後に
イソイソとこちらにも手を伸ばしました:
チューダーズ <ヘンリー8世 背徳の王冠> DVD-BOX1
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2011/09/02
- メディア: DVD
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↑元々は主演のジョナサン・リース=マイヤーズ目当てでした(アイルランド出身俳優は無条件で贔屓じゃ)。
●TV公式サイト(AXNミステリー):http://mystery.co.jp/program/tudors/
しかし最近のヘンリー8世はイケメンだなあ(「ブーリン家の姉妹」でのエリック・バナもかっこ良かった)。
ちょっと前までは、ホルバインの肖像画で見られるメタボおやじ代表みたいなイメージだったのに。
- 作者: 水井万里子
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2011/05/21
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傍らには参考書↑。これで随分助かりました。
小説の方は、一連の事件をトマス・クロムウェルの視点から描いています。このクロムウェルという
人物は良くトマス・モアと比較され、特に「高潔なモア」対「狡猾なクロムウェル」という図式で
語られるところを、ここでは神の国に執着するモアに対して、あくまで現世の市井の人々の幸福を
第一に考えて政治的駆け引きに腐心する、一人の賢明な男として捉えなおしているところが魅力です。
その意味で、塩野七生「わが友マキアヴェッリ」などを連想しました:
わが友マキアヴェッリ―フィレンツェ存亡 (塩野七生ルネサンス著作集)
- 作者: 塩野七生
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2001/10/01
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読了後はわが友クロムウェル、とつい呼びかけたくなります。我儘な上司に振り回されながら懸命に
任務をこなすあたりはサラリーマンの悲哀とも通じるものがあるなあ(?)。けなげだよトマス…。
しかしこの小説に限らず、どの文献や映画に当たってもアン・ブーリンのどこがそんなに魅力的だったのか
どうも私には分かりません。まあ当時の資料自体が悪意のある表記しか残ってないのかもしれませんが、
美人でもないしプライドの高いヤな女!って印象が拭えません。あんた何様よ!って詰め寄ったら
「王妃様よ、勿論」とあっさり返されそうで、ああ怖い…。
五番目の王妃―いかにして宮廷に来りしか (ronso Roman)
- 作者: フォード・マドックスフォード,Ford Madox Ford,高津昌宏
- 出版社/メーカー: 論創社
- 発売日: 2011/04
- メディア: 単行本
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6人の王妃のうち一番のお騒がせ者はもちろんアン・ブーリン先生ですが、他の王妃もみんな一癖あって
面白いなあと前述のドラマを観ていて感じました。というわけで次は↑を読んでみようと思うなり。
- 作者: フランセス・A.イエイツ,Frances A. Yates,青木信義,篠崎実,玉泉八州男,井出新,野崎睦美
- 出版社/メーカー: 水声社
- 発売日: 1993/06
- メディア: 単行本
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クロムウェルの素晴らしい記憶力は当時流行っていた記憶術に依るもの、という設定で思い出したのが↑。
私には使いこなせそうもないですが…。