「括弧の意味論」(木村大治)
図書館より借出し:
- 作者: 木村大治
- 出版社/メーカー: エヌティティ出版
- 発売日: 2011/02/10
- メディア: 単行本
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●読売新聞書評(評者:蜂飼耳):http://www.yomiuri.co.jp/book/review/20110322-OYT8T00310.htm
●産経新聞書評(評者:浅羽通明):http://sankei.jp.msn.com/life/news/110403/bks11040307440008-n1.htm
PCの調子が悪いので手短に。
日常に散見する一見不必要な括弧の使用法に疑問を持ち始めた著者の、謙虚で丁寧な考察。
真面目な内容なのに、引用される文例や喩えがなんとも楽しいです。決して不真面目じゃないのですが
机上だけでウンウン悩んでいる学者には無い風通しの良さを感じます。その分素人にもとっつきやすいです。
本書中で取り上げられていた「エア・クォーツ(air quotes)」、私に強烈な印象を与えたのは映画「オースティン・
パワーズ」(1997)のこれ↓:
「アカデミックな場でしか使われない(P.62)」と書いてあったけど、私なんか学会でこの動作を見たら思わず
吹き出してしまいそうだなあ。