「調律師、至高の音をつくる」(高木裕)


最近ブログを書く心のゆとりってものがさっぱり無くて更新が滞ってしまっていますが、
このままじゃいざ書きたい!と思ったときには手も頭も動かないということになりそうなので
手ならしにちょっとずつ書きとめておきます:


図書館にて借出し:


調律師、至高の音をつくる 知られざるピアノの世界 (朝日新書)

調律師、至高の音をつくる 知られざるピアノの世界 (朝日新書)


新書だし、内容薄いかな?と読む前は思っていたのですが、意外と読み応えがありました。
特別クラシック好きという訳でもない私には、調律の話より著者がビジネスとして立ち上げている
ピアノ運搬サービスの方に特に強く興味を惹かれました。


確かに他の楽器と違い、ピアニストがMyピアノを毎回会場に持ち込んで演奏すると言うのは
一個人の力では困難。(チェロもそれなりに大変という話は聞いてますが)初めて触るピアノ、
しかも決して万全の状態とは言い難いコンサートホールのピアノで演奏する事がピアニストにとって
多大なストレスになるというのは素人にも容易に想像できます。事前の調律も2時間程度じゃ
微調整がせいぜい。


それならこっちで万全の状態にチューニングしたピアノを準備して、会場まで運んでいこう!
そうすれば個々のピアノの癖もあらかじめ分かっているから会場に着いてからの調整も速やか。
ただただ良い音楽をアーティストに弾かせたい、良い音楽を観客に聴かせたい、という著者の
揺るぎない熱意が様々な課題を解決に導き、また新たなイベントへの展開につながっていくところが
素晴らしいと思いました。こういう情熱は見習いたいものです。


●参考:タカギクラヴィアHP:http://takagiklavier.com/
(各種事業の詳しい説明があります)