「逆光」(トマス・ピンチョン)


図書館にて借出し:


逆光〈上〉 (トマス・ピンチョン全小説)

逆光〈上〉 (トマス・ピンチョン全小説)

逆光〈下〉 (トマス・ピンチョン全小説)

逆光〈下〉 (トマス・ピンチョン全小説)


質・量ともに、今年読んだ中ではナンバーワンと言っても良いでしょう。
これの前に出た「メイスン&ディクスン」には今一つ乗り切れなかったのですが、こちらは
冒険活劇調やらSF調やらスパイものやら様々な要素を盛り込みながら19世紀末から第一次大戦後の
世界を描いていて、まず単純に読んでいて楽しかったです。莫大な情報量で畳み掛けてくるので
ちゃんと読みこなせたかと言われると全く自信はないですが、とりあえずこれで安心して年が越せます。
特に<偶然の仲間>のパートがいかにも少年向け読み物、という雰囲気で好きだなあ。



訳者が巻末に挙げられていた中から↓くらいは読みたいと思ってます:


ラグタイム (ハヤカワ文庫NV)

ラグタイム (ハヤカワ文庫NV)


悪魔と博覧会

悪魔と博覧会


トマス・ピンチョン―無政府主義的奇跡の宇宙

トマス・ピンチョン―無政府主義的奇跡の宇宙

訳者の方のことは実はほとんど知らなかったのですが、こんな本まで出していたのですね。
ピンチョン・フリークならではのお仕事ぶり、感服いたしました。満足です!


年末で忙しいのでメモ書きみたいな感想ですみません…。