「卵をめぐる祖父の戦争」(デイヴィッド・ベニオフ)


図書館にて借出し:


卵をめぐる祖父の戦争 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1838)

卵をめぐる祖父の戦争 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1838)


ベニオフは以前読んだ「25時」が素晴らしかったので、今回も内容云々以前に読もう!と思ったのでした。
ポケミス読むの、実は始めてかも?(きゃああ)


25時 (新潮文庫)

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25時 [DVD]

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映画だって観ちゃった。これはこれでまあ良かった。


「25時」とは全く違った味わいの今作でしたが、やはり上手い!おもろい!素晴らしい!
戦時下の過酷な状況で降りかかる不条理なまでの難題。シュールなメルヘンのような設定ながらも
目の前に立ちふさがる苦難はあくまでもリアル。戦争という狂った世界がレフとコーリャという
2人の若者のボーイズトーク(下ネタ満載)の中でくるりと裏返されて提示されます。
ワクワクドキドキとその語り口に夢中になりながら、読み終わった後はその仕掛けに唸らされました。


最近は映画の仕事がメインのようですが、こんなに上手いんだもの、やはり小説は小説で書き続けて
いってほしいものです。
(それにしてもアマンダ・ピートと結婚してたのか…この幸せ者っ)