「アメリカは歌う。」(東理夫)


図書館にて借出し:


アメリカは歌う。――歌に秘められた、アメリカの謎

アメリカは歌う。――歌に秘められた、アメリカの謎


以前読んだ↓からの流れで読んでみました:


黒人霊歌は生きている―歌詞で読むアメリカ

黒人霊歌は生きている―歌詞で読むアメリカ

●感想:http://d.hatena.ne.jp/shippopo/20080917
装丁の色合いも似てる…。


本書でも黒人霊歌について一章を割いていますが、メインとなっているのはいわゆるカントリー&ウェスタ
(もっと細かい分類があるようですが素人にはよく分からない)で歌われる主題のルーツとその変遷について。


私自身はC&W音楽については全く知識も無いし、正直これまでほとんど興味も無かったのですが、そんな私でも
ぐいぐい引きこまれるような「物語」の魅力を感じました。本を読まない人でも流行り歌は口ずさむ、そんな
普通の人たちの率直な心情を映したような歌詞や内容は、時代の鏡として後々まで残っていきます。
そこには小説とは違う形での「語り」の力強さが息づいています。もっともっと紹介されてほしい世界です。