「無神論」(竹下節子)


図書館にて借出し:


無神論―二千年の混沌と相克を超えて

無神論―二千年の混沌と相克を超えて

無神論とは神への執念である。それは「来し方行く末」に思いをめぐらさずにはおれない人間に対する
洞察であり、存在の意味への挑戦であり、生き方を模索する哲学でもある。(P.5 「はじめに」)


竹下氏の著作はいつも刺激的なので新刊は必ずチェックするようにしているのですが、今回も読み応えがあり
且つあれこれと気づかされ、考えさせられる内容でした。
私自身は今のところ特定の宗教にのめりこむような心理状態ではないし、かといって超自然なものを全面的に
否定することもない、きわめて曖昧と言うかちゃらんぽらんな態度のままここまで来ていますが、西洋における
宗教と哲学、そして科学の関係など非常に興味深く読みました。折にふれ、確認のため読み返したくなりそうです。