「巡礼コメディ旅日記」(ハーペイ・カーケリング)


図書館にて借出し:


巡礼コメディ旅日記――僕のサンティアゴ巡礼の道

巡礼コメディ旅日記――僕のサンティアゴ巡礼の道


ドイツで大ベストセラーとなったという、人気コメディアンによる仏西間「巡礼の道」を歩く約40日に渡る旅の記録。
ドイツに居た8年間、さすがにお笑い界まではフォローできませんでしたが(日本のだって未だによく分からない)
裏表紙の顔写真を見ると、うーんなんか見覚えあるかも。


Ich bin dann mal weg: Meine Reise auf dem Jakobsweg

Ich bin dann mal weg: Meine Reise auf dem Jakobsweg


↑こちらが原本。この本には確かに見覚えがある。


どうせ芸人人気&「巡礼の道」人気にあやかったベストセラーなんだろう…と構えて読み始めましたが、
さすがエンターテイナーは他人のガードを外して懐に潜り込むのが上手いようで、気がついたら楽しく
読み終えていました。もちろん著者は真面目な動機で巡礼に赴いたわけですが、その辺押し付けがましくなく
笑える要素もたっぷり備えています。僕ドイツ人きれい好きだから不潔な巡礼宿になんて絶対に泊まらない!とか、
始めのうちは足が馴れないから今日はえーい一日お休み!とかバスに乗っちゃえ!とか、変に生真面目じゃない
ところもホッとできる要素でしょうか。大真面目な巡礼者にはちと不満でしょうが…。


カミーノ ― 魂の旅路

カミーノ ― 魂の旅路

星の巡礼 (角川文庫)

星の巡礼 (角川文庫)


この本によると巡礼に出る殆どの人はこの2冊↑を護符のように携えているとか。でもこの著者2人の醸し出す
スピリチュアルな雰囲気、ちょっと苦手…という人(私か)にはこっちの方が良いのかも。
端々に綴られる「神」への言及は、ドイツ人らしい対象への近づき方だと思いました。


サン・ジャックへの道 [DVD]

サン・ジャックへの道 [DVD]

笑いと真面目さが同居している雰囲気は↑に近いかも。こちらはより「おフランス」的ですが。
●感想:http://d.hatena.ne.jp/shippopo/20080509/1210298877



↑日本の皆さんへ特別メッセージ。おおーなんというサービス精神!さすがあ。