「ライアン・ラーキン 路上に咲いたアニメーション」

レンタルDVDにて観賞:



●映画公式サイト:http://www.ryan-animation.com/


60年代後半、想像力に溢れた素晴らしい短編アニメーションを幾つか発表しながら、そこからクスリと酒に溺れホームレスとして
生活し、つい先ごろ亡くなったライアン・ラーキンという人の生涯を、ドキュメンタリーと自身の作品によって知ることができます。


DVDに収録されているのは、ここで紹介されているのと同様に、彼の人生を短編アニメに仕立てた作品とその製作過程も含めた
長編ドキュメンタリー、そして彼自身のアニメーション4作品と死後に残された素材を元に制作された1作品。


ドキュメンタリーも地味ながら非常に丁寧に作られていて良かったのですが、やはりその中で断片的に差し挟まれるラーキン自身の
アニメーションの素晴らしさに目を奪われました。若い時期にここまで完成されたものを作っちゃったら、あとはもう身を持ち崩すしか
他に術がないのかな…と思ってしまうくらい才気走った作品揃い↓です:



日本語題「ウォーキング」(1968)。



「ストリート・ミュージック」(1972)。


YouTubeで検索すると、特に彼の「ウォーキング」に触発されて色々な人がそれぞれの手法で「ウォーキング」アニメを作って
アップしているのが分かります。それだけ多くの人に尊敬されているのでしょう。絵心の無い私には、その正確なデッサン力だけでも
羨ましい限りです。眼福。