「スクラッチ・マイ・バック」(ピーター・ガブリエル)


新譜を購入。PG御大は現在新譜が出たら無条件で買う唯一のアーティストです。といっても滅多に出ない(笑)ので
懐もさして痛みません。今回なんて7年ぶりということで、あなたそりゃ蝉ですか?!とか言いたくもなりますが、
まあいいのだ、出てくれさえすれば:


スクラッチ・マイ・バック

スクラッチ・マイ・バック


新作はカバー曲ばかり集めていると言う話を聞いたときは少々驚きましたが、考えてみれば私はPGの声そのものも
かなーり好きなのでした。
聴いてみるとこれがまあシブッ!激シブッ…なのですが、他人の曲とは思えないほど見事にPG色に染まっていて
さすがさすが。ミニマルなオーケストレーションも私好みで、表現者としてのPGの器の大きさに改めて感服しました。
静かに積もる雪のように歌声がゆっくりと心に降りてきます。


原曲の音源を探して聴き比べたりしているので、まだロクに半分も聴けてないような状況ですが、今のところ前半で
気に入っているのはポール・サイモン原曲の「The Boy in the Bubble」とトーキング・ヘッズ(な、懐かし…)原曲の
「Listening Wind」。解説にもありましたが、トーキング・ヘッズの独特のグルーヴ感を歌声だけで感じさせてしまう
あたりが地味だけどやっぱりスゴいです。後半も頑張って聴きこみます!


アルバム名は「僕の背中を掻いて。(そしたら僕も君の背中を掻くよ)」という事だそうで、今回PGに歌われた曲の
アーティスト達が今度はPGの曲をカバーするのだそうな。既に何曲かは発表されているそうで、これもまた楽しみ。
しかし本当にアイデアマンだなー御大は。


●参考:「特集:ピーター・ガブリエル、7年ぶりのニュー・アルバムを発表 
自身の全曲解説をもとに、その全貌に迫る -」(CDジャーナル)
http://www.cdjournal.com/main/cdjpush/peter-gabriel/2000000525



ドイツでPGのコンサートに行けたことは、私にはとても大切な思い出です。特にこの「ボールぴょんぴょん」
パフォーマンスには吃驚&感激でした。もちろん私も一緒にぴょんぴょん跳ねました!
生で見るとステージから落っこちそうで結構ハラハラでした。