「叙情と闘争」(辻井喬)
図書館にて借出し:
- 作者: 辻井喬
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2009/05
- メディア: 単行本
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先日読んだ「ポスト消費社会のゆくえ」が面白かったので、その流れを受けてこちらも読んでみました。
内容はかなりダブっていますが、辻井氏と親交のあった政界人・財界人・文化人とのエピソードが多彩で興味深かったです。
個人的には吉田健一氏の逸話がいかにも彼らしくて笑えました。考えてみれば辻井氏とは割と近いスタンス(親が政治家で
本人は文学の道へ)にあったわけですが、実業も忙しかった辻井氏と乞食王子の健坊では随分印象が異なるものですね。
辻井氏は他人の逸話はともかく自分自身のこととなると何か今ひとつ熱の低い物言いで、これはタヌキ親爺なのか、
それともやはり人格が分裂というか乖離していて醒めた目でしかもう語れないのか、私にはやや物足りなく思えました。
やっぱり上野千鶴子級の斬込み隊長が立ち向かわないと駄目なのかもしれません。
引用している自身の詩も、うーん私に詩心がないのは事実なのですが、なぜか「友蔵 心の俳句」なるフレーズが
頭に浮かんできてしまって…とりあえず彼の作品を読むとしたらまず小説からでしょうかね…。
それよりまずは第三者からの視点で描かれた「堤清二=辻井喬」像を確認してみようかなと考えています。どちらかというと
私はビジネス人・堤清二の方に興味があるみたいです。
- 作者: 堤清二,三浦展
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2009/07
- メディア: 新書
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次は↑を読む予定。ウラでこっそり「いやあ上野氏にはお互いボコボコにやられましたな…」とか二人で言ってそうな気がします。