「そして、私たちは愛に帰る」(2007)


レンタルDVDにて観賞:


そして、私たちは愛に帰る [DVD]

そして、私たちは愛に帰る [DVD]


●映画公式サイト:http://www.bitters.co.jp/ainikaeru/


靴屋の店員と娘に偽りつつドイツで娼婦をしている母。
大学生と母に偽りつつトルコでテロ活動に参加している娘。
二人は本当はある男性を通じてゆるく繋がっているのだが、互いの嘘が邪魔をして誰もそれに気づくことができない。
代わりに周りの人達が、二人の人生に関わることで自分が家族からささやかな許しと慰めを得たいと願っていることに気づく…。


トルコ移民の出身でドイツを中心に製作活動をしているファティ・アキン氏の映画。
今作も親と子、そして母国と異国という、複雑で微妙な感情が行き交う物語を淡々と描いていきます。
この前の作品「愛より強く」はちょっと激情的に過ぎる…と感じていた私には、このくらいの方がしみじみと堪能できます。
ゆっくりと観て、そしてあとで色々考えたくなる作品でした。


この監督の最新作「ソウル・キッチン」は来月のドイツ映画祭でいち早く日本での御披露目決定!ということなので、もう
今から行く気マンマン。楽しみに待ってます!
●「ドイツ映画祭2009」公式サイト:http://www.germanfilmfest.jp/
「Kabab connection」(脚本参加)みたいなノリだったら嬉しいな。



追記;ところで映画を観ながら「ドイツのおばちゃんてみんなハンナ・シグラみたいに見えるよなあ」なんて思ってたらホントに
ハンナ・シグラでした!ははははは。