「大聖堂−果てしなき世界」(ケン・フォレット)


図書館にて借出し:


大聖堂-果てしなき世界(上) (ソフトバンク文庫)

大聖堂-果てしなき世界(上) (ソフトバンク文庫)

  

大聖堂-果てしなき世界(中) (ソフトバンク文庫)  大聖堂―果てしなき世界 (下) (ソフトバンク文庫)


前作「大聖堂」と舞台は同じキングズブリッジながらも、時代は二世紀ほど飛んでいるので話に直接的な繋がりはありません。
昔あんな人がいてね…とか、お前のご先祖は…程度の交わり。


相変わらず陰謀陰謀また陰謀!の世界ですが、ゴドウィンを始めとする敵役の器が小さい/せこいので前作ほどの
スケール感は感じませんでした。しかしこの小説内での真の敵は伝染病・ペストで、その災厄にいかに立ち向かい
壊滅状態の都市を甦らせるか、が読ませどころです。最近のインフルエンザ騒ぎなども思い浮かべたりなどして…。


登場人物の中では、やはり現代的で複雑な感情を抱え込むカリスがとても魅力的。立場上ツンデレを装う(ただし
周囲にはバレバレ)マーティンとの仲がどうなるのかが気になって一気読みしちゃいました。二転三転・波乱万丈の
おもろいカップルです。