ジョン・エヴァレット・ミレイ展
●公式サイト:http://www.bunkamura.co.jp/museum/lineup/08_jemillais/index.html
平日の昼前なら空いているだろうと思ったのに、それでもかなり混んでました。約8割が女性。
世のオバサンは暇なんだな(私も含めて)。
- 作者: Jason Rosenfeld,Alison Smith
- 出版社/メーカー: Tate
- 発売日: 2008/02/01
- メディア: ハードカバー
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ミレイというとすぐ「ラファエル前派」の名が頭に浮かびますが、それは彼にとってはかなり若い頃の事で、それ以降の作品にも
色々見るべきものがあるよ、という主張が、ほぼ時系列で並べられた展示から読み取れました。
展示脇の説明文が丁寧なので、その絵を描いたときにミレイが何を意識していたかがよく分かって面白かったです。
元々デッサン力は確かだし、物語性の強い絵が多いので最初から最後まで安心して鑑賞できました。
しかしそうは言っても緻密な筆致と美しい色彩に酔わされるのは、やはり「オフィーリア」と「マリアナ」というラファエル前派時代の
ものになってしまうわけですが…。これを見たあとでは後期の大胆な筆使いは(気持ちは分かるけど)何となく物足りなく感じてしまう。
彼にとって一番の誤算は、自分の子供達があんなに可愛く生まれ育っちゃったことじゃないでしょうかね。あんなに可愛かったら
そりゃ画家兼父親としては絶品に描かざるを得ないじゃないですか。それが評判を呼んであんな風に可愛く描いて欲しい人達が
我も我もと押しかけて、気がつけば人気画家に…みたいな筋書きを妄想してしまいました。そのくらい娘達が可愛い。
一番最後の風景画のコーナーで見た「露にぬれたハリエニシダ」が幻想的な作風で印象に残りました。こういう絵も描いてたんだな…。
- 出版社/メーカー: 研究社
- 発売日: 2008/06/09
- メディア: 雑誌
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このミレイ展に合わせた特集号。文学青年だけに読ませておくのは勿体ない。