「Travels in the Scriptorium」(ポール・オースター)


古本市で購入:


Travels in the Scriptorium

Travels in the Scriptorium



今回は「NY三部作」風のちょっとメタっぽい小説だ、というのは何となく聞いておりました。
えーでも、これって…あのー、オースター結構読んでる割にはそんなにファンじゃない私に言わせると
(以下文字色反転)「ボケちゃった老作家が脳内世界で自分の作中人物にいぢめられる話」ってだけでは?
(以下文字色反転)
お前は偉そうに作者だと思って勝手に俺たちを酷い目にあわせやがって、
このやろこのやろ創作だからって何でもやって良いってもんじゃないんだよ!

うええーんごめんよ、でも全ては小説のためなんだ許してくれよー(しくしく)
みたいな。


マニア向けというかファン向けというか、これを面白がれるかどうかでオースター好きかどうかが計られる
試金石みたいなもんでしょうか。私にはちっとも合いませんでしたが、ベタベタ人情物の前作の後はこういう作品書いて
バランスを取りたい、という気持ちは分かるからまあ良いや。なんだかんだ言って新作が出れば読んでしまうのでしょう。


しかしこれ読んで、オースターにはボケはボケでも色惚け願望があると私は睨みました。(M願望もありそう)
めざせエロオヤジ?


ところで上の書誌画像はハードカバーのものなのですが、これがペーパーバックになると何故かこんなことに:


Travels in the Scriptorium  Travels in the Scriptorium

左が英国版、右が米国版です。うーん、この差は何?ちょっとキモチワルイ。