「Wo ist Fred?」(2006)


レンタルDVDにて鑑賞(独語音声・独語字幕):



●ドイツ公式サイト:http://www.woistfred-film.de/


コメディとB級アクション(含ハリウッド)の出演作品が多いせいか、日に日にチープな印象が強まる
ティル・シュヴァイガー。嫌いじゃないんだけどなあ。


そんなティル君の最近の主演作は障害者をネタにしたコメディ。
恋人の子供(すんごく憎たらしい!)のご機嫌を取るために、その子ご贔屓のバスケット・チームの
記念ボールを手に入れようと目論むフレッド(=ティル)。しかしチームは障害者のファングループを
大切にしており(イメージ向上の戦略でもある)大抵の記念品はそのグループへ。
じゃあ俺も障害者になってやる!とフレッドは車椅子に乗って試合会場へ向かうのだが…。


ドイツは駐車スペースや段差の解消など障害者に対する配慮は街のあちこちに見られ、もちろん完璧では
ないでしょうが常日頃感心するところも多いのです。
その優先権を逆手に取ったギャグの連発。正直言って笑う前にちょっと「い、良いのかな?」と躊躇して
しまうことも。あんまり気にしすぎてもいかんのでしょうが…危うきに近寄らない日本の業界では多分
公開しようとは思わないだろうなあ。


監督は「Kebab Connection」のAnno Saulなのでテンポが良くメリハリが利いた展開。
それでも最後はちょっとモタモタ。終盤はもう少し短くても良かったかな。
悪気はないのに結果的にどんどん事態をこじらせるフレッドの友達役がユルゲン・フォーゲル。
これはハマッてました!無邪気さと邪悪さを両方兼ね備えた表情ができるのってこの人くらいなもんです。
ヒロイン役のアレクサンドラ・マリア=ララちゃんも相変わらず可愛くて、予想よりずっと楽しめました。