「The Brooklyn Follies」(ポール・オースター)
- 作者: Paul Auster
- 出版社/メーカー: Faber & Faber
- 発売日: 2006/07/06
- メディア: ペーパーバック
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彼自身が編集した「全部実話」が売りの「ナショナル・ストーリー・プロジェクト」に対抗意識を燃やして
(「ふんっ俺の作る話の方がずっと面白いぜ!」みたいな)書かれたように思える小説。
病み上がりの初老男性ネイサンと、その甥で半分降りた人生を送るトムを中心に、
人間くさいエピソードをふんだんに盛り込んだ笑いと涙満載の物語。
「ええ話やなー」としみじみはするけど、私個人としてはもっと暗黒面に落ちてる方が
好きですね。えげつない逸話もいっぱいあるけど、基本的には素直な人間賛歌です。
元々この人の文章は読みやすいのだけど、今回はそれに輪をかけてすらすらっと読めるので
思わず自分の英語力を過信してしまいそうになるけど、これも作者の戦略なんでしょう。
チーズバーガーズ―Cheeseburgers 【講談社英語文庫】
- 作者: ボブ・グリーン,Bob Greene
- 出版社/メーカー: 講談社インターナショナル
- 発売日: 1997/04/01
- メディア: 文庫
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洋書を読み始めた頃にハマッていたボブ・グリーンのコラムを思い出しました。
この人も読みやすい文章で、日常の「じわーんと良い話」を拾い上げてくる。
あの頃は私ももっと素直だった…。