フランシス・ベーコン展


うわー、今日行かないともう時間が無い!と疲れた体をひきずって美術館へ。
でも行って良かった!


「Francis Bacon - Die Gewalt des Faktischen」
●公式サイト:http://www.kunstsammlung.de/index.php?id=104



叫ぶ人の頭蓋、うずくまる裸体、歪められた筋肉…ベーコンの作品を見るとたまらなく不安に駆り立てられる。直接的な恐怖は何も描かれていないのに、なんでこんなに心を揺さ振られるのだろう。半ば透けたような肉体は、まるでX線写真で恐怖を映し撮られた人の抜け殻のよう。(実際、X線写真はかなり参考にしたそうだ)


しかし今回60点近い作品を間近で見ると、そういう心理的圧迫とは別に、色の選び方、構図の取り方、絵筆の運び方といったタブローとしての美しさに改めてほおーっと見惚れてしまう自分に気がついた。
こんなおっかない絵なのにね!


ちなみに一番好きなのは「Figure with Meat」かな、やっぱり…色遣いが最高。
http://en.wikipedia.org/wiki/Figure_with_Meat



【参考】
「Estate of Francis Bacon」公式サイト(英): http://www.francis-bacon.com/