「マッチポイント」(2005)


Match Point ●公式サイト:http://matchpoint-movie.com/


久々にウディ・アレン作品など。
舞台はイギリスながら、主人公は野心を秘めてアイルランドから渡ってきた元テニス選手…とくればこれはもう立派なアイルランドもの。主演のジョナサン・リース・マイヤーズも実は化粧映えのする顔立ち。イケメン・アイリッシュ代表としてずっと期待していたので、こういうシチュエーションで彼を観れるのは嬉しいことです。(私好みの顔ではないけど)


主人公はロンドンの上流階級向けテニスクラブでコーチを務めるうちに、そういう良家の方々と交流を深めて可愛い一人娘をゲット、とここまでは計画通り。しかしパーティで出会った自称・女優のアメリカ女性が彼の人生を狂わせる…。


イギリスの良家の方々は決して悪意はないんだけど、自然に自己中心というかアイリッシュというとそれだけでもう一段下、みたいな意識が言動の端々に滲み出ていて、傍から見ていてもこれはちょっとたまらんなーという気持ちになる。同じくアメリカ人というだけで(実際はそれだけじゃないけど)格下扱いされてる女に主人公の心がつい揺れるのも分からなくはない。


でもそこから先がねえ…。
なにも2時間かけてじっくり描くようなお話じゃないよなあ、というのが正直な感想。そりゃそうなるだろ、みたいな先が読める展開でちとうんざり。ただ最後はサプライズっていうか、それってあり?みたいなオチでした。


まあ私、スカーレット・ヨハンソンが好きじゃないんで、こんな女にひっかかると後悔するぞー!と念じながら観てたせいもあるかも。やっぱり苦手だ、この人。