気になるドイツの新刊


先月末に出た新刊情報誌「bücher」(http://www.buecher-magazin.de)より。
表紙がキーラ・ナイトレイな訳は、映画「プライドと偏見 [DVD]」ヒットとも繋がるJ・オースティン人気絡み&この後もA・バリッコ「」、I・マキューアン「贖罪」などの文芸作品の映画化に出演する予定があるからだとか。
キーラちゃんは大好きなのでどんどん出なさい!


さて、今号も面白そうな本が沢山載ってましたので、ぼちぼち紹介。



少年の瞳、九歳の夏

少年の瞳、九歳の夏


日本ではヤングアダルト向けとしてすでに翻訳が出てました。原題が「Hide and Seek」で独語題は「Der Freitag nach dem Freitag nach dem Sonntag」…三者三様ですね…。



夏の家、その後 (Modern&Classic)

夏の家、その後 (Modern&Classic)


デビュー作にあたるこの短編集が高評価を受けた(らしい)作者の簡単なインタヴューが載ってました。ドイツでは既に2作目も出ています。
現在新作準備中ということで、その間に、というのもなんだけど作者のお気に入りとしてアリス・マンローを読むことを勧めています:



イラクサ (新潮クレスト・ブックス)

イラクサ (新潮クレスト・ブックス)


雑誌の中で紹介されている本は多分これとは別物なんでしょうが、せっかく最近翻訳が出たのでこっちの短編集を挙げておきます。名前だけは知っていたのですが、この記事を見て俄然興味が湧いてきました!




Der Weltersammler

Der Weltersammler


著者はブルガリア出身ですが育ったのはドイツとアフリカで、現在はドイツの雑誌や新聞などに記事を書いている人らしいです。海外特派員みたいな役もこなしているようです。
この小説は19世紀の英国探検家リチャード・バートンが主人公ということで、現在もベストセラー街道驀進中の「De Vermessung Der Welt」(D.Kehlmann)とダブる印象も受けるのですが、淡々ユーモア系のKehlmannに対して、こっちは多分著者の経験も生かしたシリアスな内容なんじゃないかと予想してます。



この項、まだまだ続く予定…。