気になる(ドイツの)新刊


先月末に発売された新刊情報誌「bücher」から気になる作品をメモ。調べてみると意外にも既に日本語訳が出ているものも多かったりして。
●公式サイト:http://www.buecher-magazin.de/





ダークハウス (柏艪舎文芸シリーズ)

ダークハウス (柏艪舎文芸シリーズ)


著者はアイルランド出身(雑誌の表紙も彼女)。このデビュー作により英文壇からは「ミステリの新女王」とまで呼ばれているんだそうな。元々はファッションジャーナリストだったのが一転して骨太の連続殺人事件の話を書く、というその対比も話題になっている。基本的にミステリは読まんのですが、これは早速購入を決定。なんてったってアイルランドだし!



リンさんの小さな子

リンさんの小さな子

灰色の魂

灰色の魂


著者はフランス本国で今非常に人気が高いということなので、機会を見つけて読んでみたいものです。



De Vermessung Der Welt

De Vermessung Der Welt


今ドイツでめちゃくちゃ売れている小説。
舞台は19世紀、世界中を駆け回って精力的に活動する探検家&博物学フンボルトと、対照的に自分の故郷に引きこもってこつこつ研究する数学者ガウス、それぞれの「世界測定(原題)」の様子をユーモラスに描いた作品とのこと。これは日本語版出すでしょ!つーか出してください!
著者は1975年生まれと若いのに、もう何冊も著作があってどれも評判が高い。要注目。


Der laengste Tag des Jahres

Der laengste Tag des Jahres


爬虫類好きで動物学者の父親とその5人の子供との間との、いわゆる「世代間の葛藤」を描いた作品とのこと。表紙のデザインがお洒落なのでつい惹かれてしまうなー。




Das Kamel ohne Hoecker

Das Kamel ohne Hoecker


原著はスウェーデンだけで12万部も売れたというヒット作のドイツ語訳。アラブ人の父とスウェーデン人の母を持つ著者が、幼少時から双方の文化差に苦悩する様子を詳細に綴った作品。私はこの手の話に非常に弱いので読んでみたいんだけどなあ。著者はなかなかの好青年で、これも人気の一因かと。




気になる作品はまだまだある!まだまだ読みたい!と気ばかり焦ってもしょうがないんですけどねえ。自分の能力に限界が…(涙)。